【スキル】Linuxの初期設定

前回、Linuxのインストールが完了したので、次にシステムの初期設定を行います。

今回は、実務現場でも一般的に利用されている「Tera Term(テラターム)」を使用したリモート操作による設定手順を進めていきます。

Tera Termを使用するメリット

Linuxは本体を直接操作することも可能ですが、Tera TermなどのSSHクライアントを使用することで、以下のような大きな利点があります。

コピー&ペーストの利便性

コマンドの実行結果を接続元のPC(Windows等)へ簡単にコピー&ペーストで持ってくることができます。これにより、作業ログの作成やエラー内容の調査が格段にスムーズになります。

実務に近い環境での操作

実際の現場では、サーバー室にある物理サーバーの前で作業することは稀です。自席のPCからSSH(暗号化された通信)で遠隔操作するのが一般的であり、その操作に慣れることができます。

作業効率の向上

複数のウィンドウを開いて並行作業を行ったり、テキストエディタで作成した設定ファイルを一括で流し込んだりといった柔軟な操作が可能です。

今回の進め方

安全な通信経路(SSH)を確保した状態で、コマンドラインによる設定作業を行っていきます。物理的な制約に縛られず、実務に即した効率的な手法でLinuxの環境構築を進めていきます。

今回の設定内容

Linux(AlmaLinux 9.7)の初期設定として行った「ホスト名の変更」と、動的IP環境でも名前解決を可能にする「mDNS(Avahi)の設定」について、作業内容をまとめました。

ホスト名の設定とmDNSによる名前解決の導入

Linuxサーバーをネットワーク内で識別しやすくするため、ホスト名の設定と、IPアドレスが変動してもWindowsから接続可能にするための設定を行います。

1. ホスト名の変更

まず、サーバー自身の名前を設定します。
コマンド: sudo hostnamectl set-hostname 【変更するサーバー名】
反映: sudo systemctl restart systemd-hostnamed
確認: hostnamectl status を実行し、ホスト名が変更されたことを確認します。

2. 内部解決のための /etc/hosts 編集

Linux内部で自分自身を名前で引けるように、ループバックアドレスにホスト名を追加しました。
設定内容: 127.0.0.1 および ::1 の行末に zumelinux を追記。
結果: ping -c 3 zumelinux を実行し、自分自身から応答があることを確認。

3. 動的IP環境における課題と解決策

通常、Windows(外部)からLinuxにホスト名で接続するには、IPアドレスを固定してhostsファイルを書き換える必要があります。しかし、DHCP(動的IP)環境では接続のたびにIPが変動するため、名前解決ができなくなる課題があります。
これを解決するために、mDNS(Avahi)を導入しました。これにより、IPアドレスを意識することなく zumelinux.local という名前で通信が可能になります。

4. mDNS (Avahi) の設定手順

AlmaLinux 9.7 環境にて以下の作業を実施しました。
Avahiのインストール:
sudo dnf install avahi (既にインストール済みであることを確認)
サービスの起動と自動起動設定:
sudo systemctl enable –now avahi-daemon
ファイアウォールの開放:
mDNSの通信を通すため、サービスを許可します。
sudo firewall-cmd –permanent –add-service=mdns
sudo firewall-cmd –reload

まとめ

以上の設定により、Windows側のコマンドプロンプト等から ping zumelinux.local を実行することで、IPアドレスが変動しても常にLinuxサーバーへ到達できるようになりました。固定IP設定の手間を省きつつ、利便性の高いリモート操作環境が整いました。

 

 

 

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