社内SEの服装は「会社の制服」が最強。机の下に寝転ぶ僕が、打ち合わせでも作業着を貫いた理由

「社内SE(情シス)の服装といえば、ビジネスカジュアルや清潔感のある私服が一般的」
そんなイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、元社内SEである僕の答えは違います。行き着いたのは、何の変哲もない「会社の制服(作業着)」でした。
発送現場を抱え、日々インフラの保守に走り回る環境において、なぜこのスタイルが最も「合理的」なのか。僕が打ち合わせで一人だけ浮いていても作業着を脱がなかった、特殊で切実な理由を解説します。

ネットワークトラブルの主戦場は「埃まみれの机の下」にある

社内SEの仕事は、涼しい顔をしてキーボードを叩くことだけではありません。
「ネットが繋がらない」という連絡を受けて現場へ急行したとき、現場は常に「デスクの下」にありました。
数年分の綿埃(わたぼこり)が堆積したパソコンの背面
複雑に絡まり合ったLANケーブルのジャングル
床に直置きされたスイッチングHUB

これらを点検・交換するためには、膝をつくだけでは不十分です。時には埃まみれの床に寝転び、仰向けになって、狭い隙間に手を伸ばす必要があります。
もし、お気に入りの私服を着ていたらどうなるか。「服が汚れる」という一瞬の迷いが、エンジニアとしてのレスポンスを鈍らせます。会社の制服(作業着)なら、一切の躊躇なく「現場の核心」へダイブできる。 この機動力こそが、社内SEにとって最大の武器なのです。

プリンタのトナーと格闘する社内SEに、私服やスーツはリスクすぎる

発送現場を持つ企業において、ラベルプリンタや複合機のトラブル対応は避けて通れません。
トナー漏れを起こした機械の内部に手を突っ込み、真っ黒な粉にまみれながらローラーを掃除する……。そんな時、あの微細なトナー粒子は、一度私服についたら最後、二度と元には戻りません。
会社の制服は、いわば「究極の冗長性」を備えたデバイスです。汚れたら会社のクリーニングに出し、ボロボロになればリプレイスすればいい。この安心感があるからこそ、トラブル対応に100%の集中力を注げるのです。

打ち合わせで一人だけ「作業着」というミスマッチの正体

外部ベンダーやお客様との打ち合わせで、周りがスーツやジャケパンの中、僕一人だけが作業着で現れる。正直、見た目のミスマッチ感は相当なものでした(笑)。

すみません。お待たせいたしました~~

お客様A

いえいえ大丈夫ですよ~~

お客様B

なんで作業着????

こんな感じの状況でした(笑)。
しかし、この格好には僕なりのプロ意識が込めてありました。
現場の代弁者であること: 「5分前までデスクの下に潜ってHUBを交換していました」という作業着姿は、どんな資料よりも現場のリアルを物語ります。
信頼の獲得: 口先だけの提案ではなく、実際に手を動かしてインフラを守っている姿を見せることで、現場スタッフやお客様からの信頼はむしろ強固になりました。
見た目のスマートさよりも、トラブルを即座に解決する実利。それが社内SEにとっての正装(ドレスコード)だと信じていました。

思考リソースを「服選び」に割かない合理性

社内SEは、常にシステム更新やセキュリティリスクなどの重要な決断に迫られています。
そんな中で「今日、どの服を着ていくか」という小さな決断に脳のエネルギーを使うのは、エンジニアとして非効率です。
出社して制服に着替える。その瞬間にスイッチが入り、全力で現場対応にあたれる。「服の制服化」は、仕事のパフォーマンスを最大化するためのライフハックでもありました。

結論:社内SEにとって、服は「自己表現」ではなく「機能」である

元・社内SEの視点から振り返ると、服装へのこだわりを捨て、実用性に特化した「会社の制服」を選んだことは、キャリアにおいて非常に正しい選択でした。

埃を恐れず、デスクの下に寝転べる。
トナーを恐れず、プリンタを直せる。
現場のスタッフと同じ目線で汗をかける。

もし今、服装選びに悩んでいる現役の社内SEや情シスの方がいたら、あえて「制服の作業着」を使い倒してみてください。見栄えを捨てて「解決」に全振りしたとき、あなたの仕事はもっと自由で、もっと強くなるはずです。

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