「疲れのせい」じゃなかった。愛用キーボードの反乱から始まった、私のガジェット漂流記

メインのシステムサポート業務を終え、ようやく自分自身のブログに向き合う時間。使い慣れたキーボードで「カタカタ」とリズム良く文字を打ち込んでいると、ふと指先に奇妙なズレを感じました。
「あれ、最近ちょっと疲れが溜まっているのかな……」
最初は、自分の指がもつれただけだと思いました。あるいは、画面の見過ぎで感覚が鈍っているだけだろうと、自分に言い聞かせたい気持ちもありました。しかし、一呼吸置いてから再び打ち始めても、画面に現れる文字は私の意図とは裏腹に、勝手な振る舞いを繰り返します。
やがてその違和感は、システムを扱う者としての冷徹な「確信」へと変わっていきました。
「これは私の疲れじゃない。道具が、限界を迎えているんだ」
それは、元・社内SEとして数え切れないほどのPCトラブルを解決してきた私が、初めて「自分の相棒の死」に直面した瞬間でした。ここから、新しいキーボードを探し求める、長く、そして少しおかしく迷走する時間が始まったのです。
目次
判明した「反抗期」の正体と、まさかの足止め
ネットの海を彷徨い、たどり着いた答えは「チャタリング」という現象でした。一度の打鍵を、キーボードが勝手に複数回の連打として認識してしまう不具合です。原因がわかってスッキリしたものの、お気に入りの「K855」は、まるで意思を持ったかのように「A」以外のキーでも反抗期を広げていきました。
急いで対策を練る中で見つけたのは、ロジクールさんの「2年間製品保証」という希望の光でした。しかし、いざ受話器を握ろうとした矢先、メーカーさんはまさかのお休み。気合を削がれた私は、手持ち無沙汰な時間の中でふと考えました。
「この隙間時間を、新しいガジェットに出会うチャンスに変えられないだろうか」
理想とルールに翻弄される、迷走する時間
ガジェットブロガーを目指す身として、ただ待つのはもったいないと感じました。けれど、自分の過去の記事を読み返して愕然としました。私の手元にあるのは、ロジクール製品ばかりだったのです。このままでは「ロジクール信者のホームページ」になってしまう。そう危惧した私は、自分にある「縛り」を課しました。
「今回は、絶対にロジクール以外から選ぼう」
そこからは、まさに理想とルールに翻弄される、迷走する時間が始まりました。「これだ!」と思うものに出会っても、価格を見て手が止まります。メイン機であるK855よりも高いその数字に、「予備機なのにメインより高いのは、今回はさすがにダメかな……」と、予算と理性の間で揺れ動きました。
さらに、配置を見れば長年の仕事で染み付いた「指の記憶」がそれを拒絶します。デスクを広く使いたいからとテンキーレスを求めれば、今度は仕事で多用する特殊キーがどこにも見当たらない。私の脳裏には、かつてお客様の現場でトラブル対応をした際に触れた「MX Keys Mini」の極上の打鍵感が、悪魔の誘惑のように蘇ります。「あの感触なら、すべてが解決するのに……」と、自分で決めたルールと現実の間で、私はひとり画面の前で悶絶し続けました。
執念で見つけた、エレコムの意欲作『Precisionist』
そんな「理想の迷子」になっていた私を繋ぎ止めたのは、日本の老舗、エレコムさんでした。
見つけたのは**『Precisionist(プレシジョニスト:TK-PN1075MPABK)』**です。指先に吸い付くようなキーのくぼみ、K855よりも手の届きやすい納得の価格、そして何より、ロジクールを外すというマイルールを守れる存在でした。
仕事で使う「配列」へのこだわりも、このスペックならなんとか折り合いがつく。そう確信した瞬間、ようやく私の長い迷走は終わりを迎えました。今、この文章を打っているのは、その新しい相棒です。
プロの誠実さに触れた、最高の決着
後日、休み明けのロジクール・カスタマーセンターからは、こちらの状況を細かく汲み取ってくれる素晴らしい交換対応の提案をいただきました。お忙しい中、誠実に向き合ってくださったサポートの方々には、この場を借りて深く感謝を伝えたいと思います。
道具が壊れるのは寂しいことですが、それがなければ私は、このエレコムの新しい打ち心地を知ることはなかったでしょう。
K855が再び手元に戻ってくる日を楽しみに待ちながら、しばらくはこの新しい鍵盤の上で、次なる物語を綴っていこうと思います。
今回の交代劇のタイムライン
| タイミング | 出来事 |
| 異変発生 | 執筆中に違和感。「自分の疲れ」を疑うが、チャタリングと確信。 |
| 調査・確認 | ロジクールK855の保証期間内と判明。メーカー休日のため待機。 |
| 迷走の時間 | 「脱・ロジクール」を掲げ、理想と価格の狭間で悶絶。 |
| 運命の出会い | エレコム Precisionistを購入。マイルールと実用性の両立。 |
| 解決と感謝 | ロジクールからの誠実な交換対応。新旧2台の布陣へ。 |
続いてはこちら:詳細レビューを公開予定
今回の「漂流記」を経て、私のデスクに新しく加わった相棒の徹底レビューです。
【実機レビュー】K855が故障。元社内SEが「修理期間の相棒」にエレコムを選んだ5つの理由。
ロジクールを愛用してきた視点から、なぜあえてエレコムの『Precisionist』を手に取ったのか。その使い心地と、元SEとしてのこだわりを余すことなくお届けします。近日公開、どうぞお楽しみに!
「この記事が、あなたの『定時退社』や『ガジェット選び』のヒントになれば幸いです。もし役に立った!と思ったら、SNSでシェアして教えていただけると、次の記事を書く大きな励みになります!」
いかがでしたでしょうか?他にもいろいろと投稿していますので、よろしければこちらもご確認ください。


