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無ければ作るという選択肢|現場で活きる考え方と“ちょうどいい工夫”

2026 7/07
ブログ コラム 社内SE体験談
2026年4月14日2026年7月7日

今日もお疲れ様です。

仕事をしていると、「これがあれば楽なのに」、「なんでこんなに手間がかかるんだろう」と感じる場面は意外と多いものです。

そんなときに、「無いから仕方ない」で終わるか、「無いなら作ればいい」と考えるかで、その後の仕事は大きく変わります。

今回は、私が現場で大切にしてきた「無ければ作る」という考え方についてご紹介します。

この考え方のきっかけになったエピソードは、こちらの記事でご紹介しています。

👉 【書評】悪役令嬢の怠惰なため息1巻|無いなら作るという考え方

目次

現場は最初から整っていない

私が「無ければ作る」という考え方になったのは、社内SEになった頃からでした。

当時は、「こんなツールがあれば便利なのに」と会社へ相談することもありました。

ですが、会社には会社の優先順位があります。

予算や他の案件との兼ね合いもあり、すぐに用意してもらえることはほとんどありませんでした。

だからこそ、「待つくらいなら、自分で作ろう。」とそんな考え方が、自然と身についていきました。

実際の現場では、ツールが揃っていなかったり、運用ルールが決まっていなかったり、手作業が残っていたりすることは珍しくありません。

だからこそ、「無いからできない」ではなく、「無いなら作れるかもしれない」という視点が大切になります。

もちろん、大きなシステムを一から作るという話ではありません。

私にとって「作る」とは、プログラムだけではありません。

必要な物がなければ用意する。

作業しやすい配置を考える。

便利なツールがなければ自分で作る。

仕事がやりやすい環境そのものを整えることも、「無ければ作る」の一つだと思っています。

現場は想定どおりには動かない

システムでは理想の流れを考えますが、実際の現場はその通りには進みません。

入力が後回しになったり、人によってやり方が違ったり、忙しいと手順が省略されたりすることもあります。

人は毎日同じリズムで仕事をしているため、その流れを大きく変えてしまうと、かえってミスが増えることもあります。

だから私は、「人を変える」のではなく、「流れを変えずに楽にする」という改善を意識していました。

実例|マスター修正の手間を減らした話

私が担当していた業務では、マスター修正がほぼ毎日のように発生していました。

当時の流れは、

  • システムからデータを出力する
  • Excelで修正する
  • システムへ再度取り込む

というものでした。

一見すると普通の作業ですが、マスターごとに画面が違うため、その都度画面を開き直す必要がありました。

さらに、内容によっては条件検索ができず、目的のデータを探すだけでも時間がかかります。

準備も含めると1時間近くかかることもあり、「またこの作業か……」と思う日も少なくありませんでした。

そこで、Excelから直接必要なデータを取得し、そのままシステムへ流し込める仕組みを作りました。

その結果、画面を何度も開く必要がなくなり、加工処理も最小限になりました。

今まで30分以上、内容によっては1時間近くかかっていた作業も、約10分ほどで終わるようになりました。

派手なシステムではありません。

それでも、毎日行う作業だからこそ、大きな効果がありました。

実際に使ってもらったときには、「こんなに早く終わるの?」と言われたこともありました。

画面を開く手間がなくなり、加工処理も減ったことで、30分かかっていた作業が数分で終わるようになりました。

作り込みすぎなくていい

改善というと、大掛かりなシステムを作るイメージを持たれることがあります。

ですが、実際はそこまで作り込む必要はありません。

私は「自動化できるものは全部自動化する」という考え方ではありませんでした。

目視確認が必要なものや、イレギュラーが発生しやすい処理は、あえて人が確認するように残していました。

また、「改善できそう」と思っても、効果がほとんど変わらないのであれば、あえて何もしないこともあります。

作る時間に対して効果が見合わないのであれば、その時間を別の改善に使った方が、現場にとってプラスになると考えていました。

作ること自体が目的ではありません。

「現場が少しでも楽になるかどうか。」

私はそこを基準に考えていました。

小さく試して、少しずつ広げる

改善するときは、まず自分だけで試します。

問題がなければ対象を少しずつ広げる。

人が使うツールであれば、実際に使う人へ確認しながら調整する。

もし不具合があれば元に戻す。

一度に全部変えるより、この進め方の方が安全で失敗も少なくなります。

最初から完璧を目指さず、小さな改善を積み重ねることが、結果的には長く使える仕組みにつながると感じています。

自分の作業にも応用できる

この考え方は、システム開発だけではありません。

毎日の仕事でも、「この作業、もっと楽にならないかな?」と考えるだけで、改善のきっかけになります。

単純作業が減ると、その分だけイレギュラー対応や、本当に考えるべき仕事に時間を使えるようになります。

私自身も改善を重ねるほど、「このケースも対応できない?」という相談を受ける機会が増えていきました。

作業時間を減らすことは、単なる時短ではなく、新しい仕事に取り組む余裕を生み出すことにもつながります。

まとめ

「無ければ作る」という考え方は、何でも一から作るという意味ではありません。

今あるものを少し工夫して、“ちょうどいい形”に変えていくことだと思っています。

私にとって「作る」とは、プログラムを書くことだけではありません。

必要な物を用意し、環境を整え、仕事の流れを少しでも楽にすること。

その積み重ねが、現場の働きやすさにつながると考えています。

私が担当していた現場でも、毎日のように行っていたマスター修正は、小さな改善だけで大幅に時間を短縮できました。

改善とは、便利なツールを増やすことではありません。

困っている時間を減らすこと。

私にとって改善とは、そのための手段でした。

もし今、「毎回面倒だな」と感じている作業があるなら、一度だけでも改善できないか考えてみてください。

思っている以上に、小さな工夫が大きな時間を生み出してくれるかもしれません。

この考え方のきっかけになったエピソードは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

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