今日もお疲れ様です。
仕事をしていると、「これがあれば楽なのに」、「なんでこんなに手間がかかるんだろう」と感じる場面は意外と多いものです。
そんなときに、「無いから仕方ない」で終わるか、「無いなら作ればいい」と考えるかで、その後の仕事は大きく変わります。

今回は、私が現場で大切にしてきた「無ければ作る」という考え方についてご紹介します。
この考え方のきっかけになったエピソードは、こちらの記事でご紹介しています。
👉 【書評】悪役令嬢の怠惰なため息1巻|無いなら作るという考え方
現場は最初から整っていない
私が「無ければ作る」という考え方になったのは、社内SEになった頃からでした。
当時は、「こんなツールがあれば便利なのに」と会社へ相談することもありました。
ですが、会社には会社の優先順位があります。
予算や他の案件との兼ね合いもあり、すぐに用意してもらえることはほとんどありませんでした。
だからこそ、「待つくらいなら、自分で作ろう。」とそんな考え方が、自然と身についていきました。
実際の現場では、ツールが揃っていなかったり、運用ルールが決まっていなかったり、手作業が残っていたりすることは珍しくありません。
だからこそ、「無いからできない」ではなく、「無いなら作れるかもしれない」という視点が大切になります。
もちろん、大きなシステムを一から作るという話ではありません。
私にとって「作る」とは、プログラムだけではありません。
必要な物がなければ用意する。
作業しやすい配置を考える。
便利なツールがなければ自分で作る。
仕事がやりやすい環境そのものを整えることも、「無ければ作る」の一つだと思っています。
現場は想定どおりには動かない
システムでは理想の流れを考えますが、実際の現場はその通りには進みません。
入力が後回しになったり、人によってやり方が違ったり、忙しいと手順が省略されたりすることもあります。
人は毎日同じリズムで仕事をしているため、その流れを大きく変えてしまうと、かえってミスが増えることもあります。
だから私は、「人を変える」のではなく、「流れを変えずに楽にする」という改善を意識していました。
実例|マスター修正の手間を減らした話
私が担当していた業務では、マスター修正がほぼ毎日のように発生していました。
当時の流れは、
- システムからデータを出力する
- Excelで修正する
- システムへ再度取り込む
というものでした。
一見すると普通の作業ですが、マスターごとに画面が違うため、その都度画面を開き直す必要がありました。
さらに、内容によっては条件検索ができず、目的のデータを探すだけでも時間がかかります。
準備も含めると1時間近くかかることもあり、「またこの作業か……」と思う日も少なくありませんでした。
そこで、Excelから直接必要なデータを取得し、そのままシステムへ流し込める仕組みを作りました。
その結果、画面を何度も開く必要がなくなり、加工処理も最小限になりました。
今まで30分以上、内容によっては1時間近くかかっていた作業も、約10分ほどで終わるようになりました。
派手なシステムではありません。
それでも、毎日行う作業だからこそ、大きな効果がありました。
実際に使ってもらったときには、「こんなに早く終わるの?」と言われたこともありました。
画面を開く手間がなくなり、加工処理も減ったことで、30分かかっていた作業が数分で終わるようになりました。

作り込みすぎなくていい
改善というと、大掛かりなシステムを作るイメージを持たれることがあります。
ですが、実際はそこまで作り込む必要はありません。
私は「自動化できるものは全部自動化する」という考え方ではありませんでした。
目視確認が必要なものや、イレギュラーが発生しやすい処理は、あえて人が確認するように残していました。
また、「改善できそう」と思っても、効果がほとんど変わらないのであれば、あえて何もしないこともあります。
作る時間に対して効果が見合わないのであれば、その時間を別の改善に使った方が、現場にとってプラスになると考えていました。
作ること自体が目的ではありません。
「現場が少しでも楽になるかどうか。」
私はそこを基準に考えていました。
小さく試して、少しずつ広げる
改善するときは、まず自分だけで試します。
問題がなければ対象を少しずつ広げる。
人が使うツールであれば、実際に使う人へ確認しながら調整する。
もし不具合があれば元に戻す。
一度に全部変えるより、この進め方の方が安全で失敗も少なくなります。
最初から完璧を目指さず、小さな改善を積み重ねることが、結果的には長く使える仕組みにつながると感じています。
自分の作業にも応用できる
この考え方は、システム開発だけではありません。
毎日の仕事でも、「この作業、もっと楽にならないかな?」と考えるだけで、改善のきっかけになります。
単純作業が減ると、その分だけイレギュラー対応や、本当に考えるべき仕事に時間を使えるようになります。
私自身も改善を重ねるほど、「このケースも対応できない?」という相談を受ける機会が増えていきました。
作業時間を減らすことは、単なる時短ではなく、新しい仕事に取り組む余裕を生み出すことにもつながります。
まとめ
「無ければ作る」という考え方は、何でも一から作るという意味ではありません。
今あるものを少し工夫して、“ちょうどいい形”に変えていくことだと思っています。
私にとって「作る」とは、プログラムを書くことだけではありません。
必要な物を用意し、環境を整え、仕事の流れを少しでも楽にすること。
その積み重ねが、現場の働きやすさにつながると考えています。
私が担当していた現場でも、毎日のように行っていたマスター修正は、小さな改善だけで大幅に時間を短縮できました。
改善とは、便利なツールを増やすことではありません。
困っている時間を減らすこと。
私にとって改善とは、そのための手段でした。
もし今、「毎回面倒だな」と感じている作業があるなら、一度だけでも改善できないか考えてみてください。
思っている以上に、小さな工夫が大きな時間を生み出してくれるかもしれません。
この考え方のきっかけになったエピソードは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
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