【社内SEの嘆き】入力カオスな売上データをExcelで「成敗」して定時で帰る方法

「とりあえず、この売上データ見やすくしておいて」
上司や営業担当者から渡されるデータ。彼らにとってデータは「そこにあるもの」ですが、社内SEにとっては「磨かなければ光らない原石(という名の泥)」です。
一番の懸念は、見る側が「データが統一されて入力されていない」なんて1ミリも思っていないこと。 そのまま出すと、SEとしての信頼に関わる「負の連鎖」が始まります。「(株)なのか株式会社なのか、どっちやねん!」と突っ込みたくなる気持ちを抑え、このカオスをExcelで成敗する方法をまとめます。
目次
1. 「なんかバラバラ」という無言の低評価を防ぐ
同じ「株式会社〇〇」が、ピボットテーブルで3行に分かれて表示されている……。これを見た上司は、「マスタが汚いな」とは思いません。「この集計、間違ってない?」と、SEの腕を疑います。
【悲劇のシナリオ】
SE:データをそのままピボット化
上司:「A社の売上、もっとあるはずだけど?」
SE:「あ、それは『(株)』と『株式会社』で別集計になってまして…」
上司:「(そんなの調整してから持ってきてよ……)」
この不毛なやり取りを避けるために、VLOOKUP関数という名の「洗浄機」を通しましょう。「マスタにない名称を抹殺」し、統一された名称で提出するのが社会人としての防衛策です。
2. 「#N/A」を「SEの不手際」に見せない工夫
VLOOKUPでエラーが出た際、そのまま資料に載せると「SEが数式をミスった」と思われがちです。これも、見る側は「マスタ登録がない」という背景を知らないからです。
【社内SEの処世術】
IFERROR関数を使い、「マスタ未登録」と日本語で表示させます。
効果:エラーの原因を「SEのミス」から「運用の課題(マスタを登録していない現場の責任)」へと、華麗にシフトさせることができます。
3. 「値貼り付け」で、余計な混乱をシャットアウト
ピボットテーブルのまま渡すと、不慣れな人が「フィルターを変えて数字が消えた!」と騒ぎ出すことがあります。
【最後のおもてなし】
完成した表は別シートに値貼り付けし、数式もピボット機能も剥ぎ取った「ただの綺麗な表」にします。
ポイント:分析に使用した元データは別ファイルとして保存。提出用からはピボットやマスタのシートを削除し、「誰がどこを触っても壊れない安心感」を提供します。
まとめ:社内SEは「データの翻訳者」
見る側は、データが裏側でどれほど「表記ゆれ」という名のノイズにまみれていたかを知りません。
でも、「違和感なく数字が頭に入ってくる」と感じてもらえたなら、それはSEが裏側で完璧にデータを統制した証拠です。
「綺麗なデータが当たり前」と思われるのは少し寂しいですが、その平穏こそが、社内SEが提供する最高級のホスピタリティなのです。
