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元社内SEが語る、手放せなくなったデータベースソフト「桐」|ExcelやAccessでは代えられなかった理由

2026 6/27
ブログ コラム 社内SE体験談
2026年2月1日2026年6月27日

今日もお疲れ様です。

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

前回は、社内SE時代に経験したネットワークトラブルの障害対応についてご紹介しました。

「実際にどのように対応したのか」をまとめていますので、まだご覧になっていない方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

👉 【社内SEコラム】ネットワークがつながらない!現場で実践していた「論理的な切り分け術」

社内SEとして働いていた頃、上司から勧められた一本のソフトがあります。

それが、株式会社管理工学研究所の日本語データベースソフト「桐」です。

初めて見た時の第一印象は、「Accessじゃないの?」でした。

当時はデータベースといえばAccessというイメージが強く、桐というソフトの存在を知りませんでした。

そんな私に上司が言った一言があります。

「日本語で書いているから分かりやすいよ。」

その時は半信半疑でした。

ですが、気が付けば社内SE時代に最も長く使ったソフトの一つになっていました。

今回は、私が桐を好きになった理由をご紹介します。

目次

最初はプログラムの修正から始まった

普通なら、基本操作を覚えてからプログラムを作ると思います。

ですが、私はいきなり既存プログラムの修正からスタートしました。

しかも、そのプログラムは上司が作成したもので、コメントは一切ありませんでした。

最初は、「この処理は何をしているんだろう?」という状態です。

それでも、桐は日本語でプログラムを書けるため、処理の流れを追いながら少しずつ理解することができました。

もし一般的なプログラミング言語だったら、当時の私には何をしているのか理解できなかったと思います。

分からない部分は一つずつ調べながら修正し、少しずつ仕組みを覚えていきました。

今思えば遠回りでしたが、この経験がプログラムを理解する力につながりました。

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一番印象に残っている業務改善

社内SEとして一番印象に残っているのが、特定のお客様向けの受注データを処理するシステムです。

基幹システムから受注データを取り出し、

店舗ごと・商品ごとに集計し、

送り状の親札と個札まで自動で発行する仕組みを作りました。

それまでは、この作業のために毎週決まった曜日は残業していました。

システム完成後は、その残業が約1時間程度まで短縮。

「システムで人の仕事を楽にする」

社内SEとして一番やりがいを感じた瞬間でした。

一番思い入れがあるシステム

数多く作った中でも、一番印象に残っているのが商品の発注管理表です。

発注状況や必要数量を確認しながら、誰でも必要な情報をすぐ確認できるよう工夫しました。

現場から改善要望を聞き、その日のうちに修正することも少なくありませんでした。

少しずつ使いやすく改善を重ねた結果、社内でも評判が良く、自分自身も思い入れのあるシステムになりました。

Excelを使わないのはなぜ?

「Excelで十分では?」

と思われる方も多いと思います。

もちろん、私もExcelは普段から使っています。

ただ、基幹システムから出力するデータは10万件を超えることも珍しくなく、多い時には100万件近いデータを扱うこともありました。

そういった大量データでは、桐のようなデータベースソフトの方が安定して作業できます。

もちろん最初は少し癖があります。

ですが慣れてしまえば、

  • 抽出
  • 検索
  • 並び替え
  • 集計

この一連の作業はとても快適でした。

私はExcelと桐を用途によって使い分けていました。

売上データの加工が圧倒的に楽だった

私が一番使っていたのは売上データの加工です。

CSVを取り込み、

必要なお客様だけ抽出し、

商品や店舗ごとに集計する。

この一連の流れが非常にスムーズでした。

社内SEとして毎日のようにデータ加工をしていたため、この快適さは本当に助かりました。

私が好きだった機能ベスト3

絞り込み機能

一番好きだったのは絞り込み機能です。

条件を追加しながら、欲しいデータだけを少しずつ絞り込んでいく作業が本当に気持ち良く、今でも一番好きな機能です。

特に「補集合」は非常に便利で、「大阪営業所以外」、「この商品以外」といった抽出も数クリックで完了します。

必要なデータだけが画面に残った瞬間は、今でも気持ちいいと感じます。

条件付き置換

一番気持ちよかったのは置換機能です。

単純な置換だけではなく、関数を組み合わせて条件付きで文字を変更できます。

例えば、「(株)」だけを「株式会社」へ変更するなど、データを壊さず整備できます。

この細かな制御ができるところも、桐の魅力でした。

操作記録

Excelのマクロ記録のように操作を記録できます。

その記録を元にプログラムを作れるため、ゼロからコードを書く必要がありません。

初心者だった私には本当に助かる機能でした。

バッチと組み合わせてさらに自動化

特に大きかったのは、Windowsのバッチファイルと組み合わせた自動化です。

決まった時間にプログラムを実行する仕組みを作り、売上集計やデータ出力などを自動で処理していました。

普段は存在を意識しないほど自然に動き、エラーが出た時だけ確認する運用になりました。

正確な時間を計測したわけではありませんが、私が担当していた業務だけでも累計100時間以上は削減できたと思っています。

毎日数分から数十分の短縮でも、それを何年も積み重ねると大きな改善につながりました。

日本語だからプログラムを覚えやすい

最近ではPower QueryやPythonなど便利なツールも増えました。

それでも桐には、「日本語で処理を書ける」という大きな魅力があります。

  • 条件分岐
  • 繰り返し
  • 変数
  • データ抽出

プログラムの基本的な考え方は他の言語と共通しています。

私は桐からプログラムを学びました。

だから今でも、「初めてプログラムを勉強するなら桐は入りやすい」と思っています。

日本語データベース「桐」とは?

ここまで実体験を紹介してきましたが、改めて桐について簡単に紹介します。

桐は1986年から販売されている日本製のデータベースソフトです。

Excelのような扱いやすさと、本格的なデータベース機能を兼ね備え、日本企業で長年利用されてきました。

私が社内SEとして働いていた会社でも、送り状の発行や発注管理、売上データの分析など、多くの業務で活躍していました。

現在ではクラウドサービスやBIツールも増えましたが、現場の業務改善を支えてきたソフトの一つです。

まとめ

社内SEとして数多くのソフトを使ってきました。

その中でも、「一番仕事を楽にしてくれたソフトは?」と聞かれたら、私は今でも迷わず「桐」と答えます。

最初は、「Accessじゃないの?」と思っていました。

ですが、コメントのないプログラムを修正し、大量データを加工し、業務システムを作り、残業時間を削減し、現場の仕事を改善する。

そんな経験を通して、気が付けば欠かせないソフトになっていました。

最近はPower QueryやPythonなど便利なツールも増えました。

それでも、日本語で業務を組み立てられる桐ならではの魅力は、今でも色あせていません。

Excelで大量データの扱いに悩んでいる方や、業務改善に興味がある方は、一度「桐」に触れてみるのも面白いと思います。

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