定時退社は「当たり前」。でも、現場のエンジニアが「誰かの定時」のために灯す火を、私は否定したくない。

SNSで流れてくる「定時チャイムと同時にカバンを掴み、華麗にオフィスを去る動画」。
自分の時間を大切にするのは現代の当たり前であり、私自身もその価値観を肯定しています。ブラック企業の搾取やパワハラは論外であり、断じて許されるべきではありません。
しかし、現場でシステムを支えてきた元社内SEの私には、拭えない「小さな違和感」があります。
「定時だから」という正論の裏側で、もしトラブルに頭を抱える同僚を見捨てていたとしたら。それは本当に、プロとして納得できる幕引きなのでしょうか。今回は、今の「正論」だけでは割り切れない現場のリアリティについて、考えてみたいと思います。
目次
【エンジニアの使命】誰かの定時を作るために、自らの熱量を投じる
そもそも、エンジニアの本質的な使命は、煩雑な業務を自動化し「自分以外の誰かが定時で帰れるようにすること」そのものです。
私たちが心血を注いでシステムを構築するのは、同僚や現場の人たちの「大切な時間」を守るため。その目的のために、自らの意志で一歩踏み込んでバグと戦う。「他人の自由のために、自分の熱量を投じる」という矛盾した自己犠牲こそが、エンジニアの尊さであり、誇りではないでしょうか。
【存続の条件】利益があるからこそ、働き方は守られる
そして忘れてはならないのが、「利益」というシビアな現実です。
どれだけ素晴らしい権利や多様性を掲げても、会社に利益がなければ、みんなの働き口そのものが消えてしまいます。
私たちがシステムの安定稼働にこだわり、時には踏ん張ってでも完遂させるのは、それが会社の利益に直結し、巡り巡って仲間たちの「明日」を守ることになると知っているからです。利益を出すという責任感があるからこそ、私たちは胸を張ってプライベートや定時を主張できるのです。
【連帯と規律】健全な「連帯感」が組織を支える
今の時代、「同調圧力」は嫌われる言葉ですが、組織が大きな壁を乗り越えるためには、ある程度の「足並みを揃える空気」も必要です。
「あいつが頑張っているから、自分もあと少しだけ手伝おう」という健全な連帯感。全員がバラバラに権利だけを主張するのではなく、いざという時に一つにまとまる「程よい縛り」は、組織としての強さや、利益を生むための原動力になります。
【組織の義務】甘えない会社と、支え合う現場の多様性
もちろん、この責任感に会社が甘えてはいけません。
属人化を排除し、誰かが帰ってもカバーできる「仕組み」を作るのは経営の義務です。また、介護や育児など、多様な事情を抱えた仲間が気兼ねなく帰れる環境も不可欠です。
「帰る人を責めない」と同時に「残って助ける人の意思も否定しない」。
多様性を認め、できる範囲で助け合う「優しさの循環」がある組織こそ、真に強い組織だといえます。
結論:二つの「当たり前」を両立させる強さを
プライベートが大切なのは、当たり前。でも、仲間を見捨てず、会社の利益に責任を持つのも、同じくらい当たり前。
SNSの薄っぺらな「定時正義」に惑わされず、いつでも帰れるスキルを持ちながら、ここぞという時に仲間のために汗をかける熱量も手放さない。
「誰かを定時で帰すシステムを、利益という責任と共に作り上げる。」
法律を遵守する「冷徹な知性」、信頼を大切にする「熱い感性」、そしてチームを支える「連帯感」。これらを両立させながら、自分の意志でハンドルを握る。そんな「強くて優しいエンジニア」こそが、これからの時代、最も信頼され、自分らしく生き残っていけるのだと私は信じています。
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