今日もお疲れ様です。
前回は、お互いの得意分野で支え合う関係が印象的だった『できる猫は今日も憂鬱』2巻をレビューしました。
『できる猫』では支え合う関係性が印象に残りましたが、今回の『片田舎のおっさん、剣聖になる』では、人を育てることや信頼を積み重ねることの大切さを感じました。

今回は『片田舎のおっさん、剣聖になる』1巻を読みました。
アニメ化もされて話題になった作品ですが、実際に読んでみると派手な戦闘シーンよりも主人公の生き方や考え方が印象に残る作品でした。
『片田舎のおっさん、剣聖になる』8巻もレビューしていますので、ぜひご覧ください。
主人公は片田舎の剣術師範
主人公のベリルは、片田舎で剣術道場を営む中年の剣士です。
本人は自分のことを特別な存在だと思っていません。
しかし、かつて教えた弟子たちは騎士団長や冒険者として活躍しており、皆が口を揃えてベリルを尊敬しています。
本人だけが自分の価値に気付いていない。
そんなところから物語が始まります。
強さよりも人柄が印象に残る
もちろん剣の腕前も凄いのですが、それ以上に印象に残ったのは人との接し方でした。
偉そうにしない。
自分の実績をひけらかさない。
相手を頭ごなしに否定しない。
長年教える立場を続けてきたからこその落ち着きがあります。
だからこそ弟子たちも自然と慕っているのでしょう。
無理に人を集めようとしているわけではないのに、人が集まってくる。
そんな姿がとても魅力的でした。
私自身も似たような年代になってきた
若い頃は強いキャラクターや圧倒的な実力に目が向くことが多かった気がします。
ですが、私自身もベリルと近い年代になってきました。
そのため今回は剣の強さよりも、人との接し方や教える立場としての在り方に目が向きました。
若い人たちから慕われる。
困った時に相談してもらえる。
そういった姿に魅力を感じるようになったのは、自分自身の年齢も関係しているのかもしれません。
基礎を積み重ねることの大切さ
この作品を読んでいて感じたのは、基礎を積み重ねることの大切さです。
ベリルは特別な能力を持っているわけではありません。
長年剣を振り続け、基本を磨き続けた結果として強くなっています。
そして、その基礎があるからこそ様々な状況に対応できるのだと思います。
仕事でも同じではないでしょうか。
Excelの関数、パソコン操作、システムの知識。
どれも最初は地味な基礎の積み重ねです。
しかし基礎が身についていると、新しいソフトや初めてのトラブルに出会った時でも考えながら対応できます。
基礎があるから応用ができる。
基礎があるから初めての問題にも向き合える。
ベリルの強さは、そうした積み重ねの結果なのだと感じました。
ある意味、目指している姿かもしれない
ベリルは自分から人を集めようとしているわけではありません。
長年積み重ねてきた経験や人との関わりの結果として、気付けば多くの弟子たちから慕われています。
読んでいて感じたのは、
「こういう年の取り方ができたらいいな」
ということでした。
肩書きや権威ではなく、人柄や積み重ねによって信頼される。
若い人たちが成長した時に思い出してもらえる。
ある意味、私自身が目指している姿なのかもしれません。
まとめ
『片田舎のおっさん、剣聖になる』1巻は、剣と魔法のファンタジー作品でありながら、人との関わり方や基礎を積み重ねる大切さについて考えさせられる作品でした。
派手な必殺技や特別な才能ではなく、長年の積み重ねによって強くなった主人公だからこそ説得力があります。
そして何より、
「若い人たちから自然と慕われる大人っていいな」
そう感じさせてくれる一冊でした。
私も年齢を重ねるなら、ベリルのように周囲から信頼される年の取り方をしたいと思います。
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