前回は、作業に意味づけをすることの重要性についてブログ記事にまとめました。
「やり方」だけではなく、「なぜその作業をするのか」を理解することで、仕事への理解や成長につながるという内容です。
まだご覧になっていない方は、こちらからご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
👉 【元社内SE】「やり方だけ」では人は育たない。意味づけが仕事の理解を変える理由

以前、コミュニケーションで認識のズレを防ぐために、私が仕事で意識していることをブログ記事にまとめました。
今回は、その考え方が生まれるきっかけとなった22歳の頃の出来事についてお話ししたいと思います。
以前の記事はこちらにまとめていますので、まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉 【元社内SE】認識のズレを防ぐ仕事術|コミュニケーションが苦手だからこそ意識していること
私がコミュニケーションを学び始めた理由
「コミュニケーションは得意ですか?」と聞かれたら、昔の私は迷わず「苦手です」と答えていたと思います。
今ではお客様と打ち合わせをしたり、営業で初対面の方と話したりする機会も増えました。
それでも、人前で話すときは今でも緊張します。
昔のように頭が真っ白になることは少なくなりましたが、決して得意になったわけではありません。
今回は、そんな私がコミュニケーションを学ぶきっかけになった出来事についてお話ししたいと思います。
22歳の私がぶつかった大きな壁
社会人になって2~3社目、22歳頃のことです。
転職をきっかけに、それまでの運用系システムを担当する技術職から、お客様対応の仕事へ変わりました。
それまではサーバーやシステムと向き合うことが仕事で、人と話すよりも正確に作業を進めることが求められていました。
ところが転職後は、お客様へ説明し、理解していただくことも仕事になりました。
しかし、私は人前で話すことが本当に苦手でした。
説明をしようとすると緊張して頭が真っ白になる。
- 「これで合っているのだろうか。」
- 「質問されたらどうしよう。」
そんなことばかり考えてしまい、自信のなさがそのまま相手に伝わっていたのだと思います。
自分が起こしたクレーム
ある日、その不安が現実になりました。
私の説明が原因で、お客様からクレームを受けてしまったのです。
どんな言葉を掛けられたのかは、正直あまり覚えていません。
それくらいショックでした。
今振り返ると、クレームになった理由は一つではなかったと思います。
説明不足だったこと。
自信のなさがそのまま相手に伝わってしまったこと。
そして、お客様を不安にさせてしまったこと。
技術的な知識が足りなかったわけではありません。
「この人に任せても大丈夫だろうか。」
そんな不安を与えてしまったことが、一番の問題だったのだと思います。
会社が厳しかったことよりも、自分が原因でお客様に不信感を与えてしまったことの方が、何倍もつらかったのです。
- 「この仕事は向いていないのではないか。」
- 「もう辞めた方がいいのではないか。」
本気でそう思いました。
今振り返っても、あの出来事は私にとって一番のどうしようもない壁でした。
とにかく変わりたかった
このままでは駄目だと思い、私はコミュニケーションについて必死に勉強しました。
話し方やコミュニケーションに関する本は、10冊以上読んだと思います。
でも、正直に言うと当時は全然頭に入ってきませんでした。
本を読んで「なるほど」と思っても、お客様の前に立つと頭が真っ白になる。
知識だけでは、この壁は越えられませんでした。
本だけではなく、早口言葉の練習もしました。
できることは何でも試しました。
それくらい必死だったのです。
周りの人に助けられた
もちろん、私一人の力だけではありません。
周りのスタッフの方にも本当に助けてもらいました。
朝早く会社へ行き、一か月ほど面談の練習に付き合ってもらいました。
説明する順番や話し方を何度も教えていただき、繰り返し練習しました。
一人では乗り越えられなかった壁でした。
今思えば、あの時間があったからこそ、今の自分があります。

私にとっての突破口
いろいろ試した中で、一番効果があったのは意外なことでした。
お腹に力を入れて話すこと。
今思えば、とても単純なことです。
でも、当時の私にとっては完全に盲点でした。
緊張すると、頭が真っ白になるだけではなく、声まで出なくなってしまいました。
「話さないといけない。」と思えば思うほど声が小さくなり、自信のなさも相手に伝わってしまう。
そこで、お腹に力を入れて話すことを意識すると、不思議と以前よりしっかり声が出るようになりました。
そこから少しずつ、人前でも落ち着いて話せるようになっていったのです。
もちろん、それだけでコミュニケーションが上手になったわけではありません。
でも、私にとっては前へ進むための大きなきっかけになりました。
少しずつ変わっていった
そこから経験を積み重ねるうちに、人前で頭が真っ白になることは少しずつ減っていきました。
初めて「前より話せるようになった」と感じたのも、お腹に力を入れて話せるようになった頃だったと思います。
そして、お客様から「ありがとう」と言っていただけたときは、本当にうれしかったことを覚えています。
「自分でも、お客様の役に立てた。」とそう思えた瞬間でした。
その一言が、自信のなかった私の背中を押してくれました。
そして今
こんな状態だった私ですが、なぜか会社を立ち上げてしまいました。
会社員の頃は、困ったときには上司や先輩、同僚に相談できました。
しかし、今は違います。
お客様と向き合い、信頼関係を築き、最終的な判断をするのは私自身です。
だからこそ、これからの私にとってコミュニケーションは生命線になります。
今でも実際に説明をするときは緊張します。
頭が真っ白になることは少なくなりましたが、緊張がなくなったわけではありません。
だから私は、事前に何を話すのかを整理し、実際に声に出して練習するようにしています。
また、知り合いと話す機会も意識して増やしています。
仕事の話だけではありません。
世間話でも雑談でも、人と話す経験そのものが今の私には大切な勉強です。
22歳の頃の自分と比べると、頭が真っ白になることはほとんどなくなりました。
緊張は今でもします。
でも、昔とは違います。
少しずつですが、前へ進めていると感じています。
まとめ
昔の自分に一つだけ伝えられるとしたら、「練習はあるのみ。」と伝えたいと思います。
本を読むことも大切でした。
早口言葉を練習したことも無駄ではありませんでした。
朝早くから面談練習に付き合ってくださった周りのスタッフの方々にも、本当に感謝しています。
どれ一つ欠けても、今の私はなかったと思います。
コミュニケーションが苦手で悩んでいる人へ。
私も22歳の頃は、人前で話すだけで頭が真っ白になる人間でした。
それでも少しずつ前へ進むことができました。
だから、もし今同じように悩んでいるなら、一緒に頑張りましょう。
私自身も、まだ勉強中です。
22歳の頃の私は、まさか会社を立ち上げ、お客様と向き合う仕事をしているなんて想像もしていなかったと思います。
人生は、本当に分からないものです。
でも今は、胸を張って言えます。
あの体験があったから、今の自分がある。
そしてこれからも、練習はあるのみ。
そう思いながら、一歩ずつ前へ進んでいこうと思います。
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