【情シスの告白】PC入れ替えで私が「あとは自分でやって!」と突き放す、愛と絶望の理由

こんにちは、元社内SEです。
会社で数年に一度やってくる、あの「パソコン全台入れ替え業務」。
システム会社との密談、リース会社との山のような書類、そして会議室を占拠する段ボールの山……。皆さんのデスクが新旧2台のPCに占領され、仕事スペースがマウスパッド一枚分くらいになる、あの祭典です。
私たち情シスは、鳴り止まない電話と謎の腰痛に耐えながら、皆さんの新しい相棒(PC)を準備しています。そして、設定が終わったPCを渡し、こう言い残して立ち去ります。
「あ、あとは自分でやっといてくださいね(ニッコリ)」
「冷たい!」と思いました? 実はこれ、情シスの「限界突破」ゆえの叫びなんです。
目次
情シスが死守する「四種の神器」
私たちが「ここだけは完璧にするから任せろ!」とプロの意地を見せるのは、以下の4点だけです。
- ネットが繋がる(DNS設定など):ここをミスると、ただの高級な文チンです。
- Officeが使える:これがないと、皆さんは仕事をしているフリすらできません。
- プリンタが動く:ネットワークの迷路は、私たちが地ならししておきます。
- 社内システムが動く:会社の心臓。ここだけは素人に触らせません。
実は、皆さんにPCを渡す時点で、情シスはこの「四種の神器」設定をすでに100台近くこなしています。 指先はキーボードの叩きすぎでボロボロ。これ以上は、もう「知らんがな」の世界なのです。
なぜ「あとは知らん」と突き放すのか?
1. あなたの「こだわり」が強すぎるから
「デスクトップのアイコンはこの順番」「壁紙はうちの犬」「マウスは超高速」。
……そんな「100人100色のこだわり」に情シスが付き合っていたら、寿命がいくらあっても足りません! 100台分の「こだわり設定」をする時間は、物理的に存在しないのです。
2. 「物理的なタイミング」は本人にしか図れない
机の上に新旧PCが並び「仕事にならない!」という中、「今、超忙しいのに!」というタイミングを察するのは不可能です。
デスクの空き状況と、自分の仕事のキリが良い瞬間を知っているのはあなただけ。だから、「切り替えの最終スイッチを押すタイミング」は皆さんに委ねているんです。
3. 情シスは「裏のラスボス」と戦っているから
皆さんが壁紙を選んでいる間、情シスは目に見えない巨大なモンスターたちと戦っています。
- ファイルサーバー移行戦:数万個のデータのうち「どれが必要で、どれがゴミか」を知っているのは当事者の皆さんだけ。
- リース会社との検収戦:膨大なシリアル番号の照合など、緻密な作業をこなしています。
- システム会社とのシビアな交渉:一秒のミスも許されないシビアな打ち合わせを繰り返しています。
恐怖の「メール移行」はセルフサービスで
メールが消える。それは会社にとって計り知れない「損失」を意味します。
でも、私は手順書を渡して「自分でやってね」と言います。
なぜなら、ユーザーによって Outlook、Thunderbird、謎のフリーメール……と、使っているソフトがバラバラ。情シスがその全パターンに対応するのは、もはや不可能なのです。
「この手順書(魔法の書)の通りにやれば、あなたのメールは守られます。そして、メールの移行はあなたの責任ですよ」
そう祈りを込めて、皆さんにセルフ移行をお願いしているのです。
【極秘】どうしても「例外」な方々
……と、ここまで威勢よく書きましたが、実は例外もあります。
それは、「役員レベルの方々」。
あるいは、渡した「魔法の手順書」を読んでも内容がどうしても理解できず、フリーズしてしまう方。
頑張れる方には全力で頑張っていただくのですが、どうしても無理な状況というのは存在します。こういう時は、情シスが泣きながら、あるいは「忖度」という名の特別な愛を込めて、横に張り付いて手取り足取り代行することもあります。これはもう、割り切って社内の平和を守るための「VIPサービス」だと思ってください。
まとめ:PC入れ替えは「自立」への第一歩
PC入れ替えは、いわば「自立」への第一歩。
「インフラはプロが整える。でも、自分の道具(PC)を使いやすく育てるのは自分自身」。
ある程度、信頼して任せないと情シスがパンクしてしまうのが現状。だからこそ、まずは情シスを呼ぶ前に「隣の席の詳しい人」と協力して解決してみてください。
もちろん、協力してもどうしても分からない時は、私たちもアドバイスを出しながら最後まで併走します。
……まあ、本当はただ、これ以上作業して残業したくないだけなんですけどね。
リプレイス中の皆さん、腰の痛みと、旧PCのデータ消し忘れにはくれぐれもご注意を!
いろいろと投稿していますので、よろしければこちらもご確認ください。


