今日もお疲れ様です。
前回は、期初に新システムを導入すると現場でどのようなことが起きるのか、元社内SEとしての実体験をもとにブログ記事へまとめてみました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉 【元社内SE実録】期初に新システムを導入するとどうなる?現場で起きたことを紹介

今回の記事は、先日投稿したレビュー記事や、週末リセットでお会いした方々との会話をきっかけに考えた内容です。
「最近の若い者は」
「価値観が古い」
昔からよく耳にするこの言葉ですが、本当に世代だけの問題なのでしょうか。
今回は、元社内SEとして現場で感じてきたことを書いてみようと思います。
※レビュー記事はこちら👇
👉 【書評】『治癒魔法の間違った使い方 1巻』元社内SEが読むと“力技と発想力”のバランスが面白い
現場で感じる、ちょっとした違和感
社内SEをしていると、部署や役職、年齢の違うさまざまな人たちと仕事をします。
仕事だけでなく、飲みの席でお話しする方々も含めると、本当にいろいろな価値観に触れる機会がありました。
立場が違えば、見えている景色も違う。
同じ会社にいても、まるで別の世界を見ているように感じることもあります。
だからこそ、同じ言葉でも受け取り方が変わってしまう場面を何度も経験してきました。
年齢だけではなく、
- 立場
- 経験
- 育ってきた環境
- 学んできたこと
こうした前提が違えば、同じ言葉でも意味が変わります。
その小さな違いが、現場では意外と大きなすれ違いになることもあります。
よく聞く“あの言葉”
上の立場の人と話していると、たまに出てくる言葉があります。
「最近の若い者はなぁ……」
一方で、若い世代からはこんな言葉も聞こえてきます。
「価値観が古い」
向いている方向は違いますが、どちらも相手との違和感を表現している言葉なのかもしれません。
そして、この言葉は昔からずっと使われ続けています。
本当に“世代”の問題なのか
私は、この話を「世代」で片付けてしまうのは少し違うように感じています。
もちろん、それぞれの立場には理由があります。
でも、おそらく今の大先輩たちも、若い頃にはさらに上の世代から同じようなことを言われていたのではないでしょうか。
そして、そのときは今の若い人たちと同じように、
「それは違うんじゃないか」
と感じていたのかもしれません。
そう考えると、
「最近の若い者は」、「価値観が古い」
という言葉が今も残っていること自体が、この問題が昔から続いている証拠なのかもしれません。
違和感の正体
もしかすると、変わっているのは愚痴の矛先だけなのかもしれません。
言われる側が変わっているだけで、本質は昔からあまり変わっていないようにも感じます。
もちろん、時代ごとの違いはあります。
育ってきた環境も、便利な道具も、働き方も昔とは大きく変わりました。
私が仕事を始めた頃は、長時間働くことが当たり前という空気がありました。
一方で今は、働き方そのものを見直す考え方が広がっています。
また、パソコンのタイピングが一つの強みだった時代から、スマートフォンのフリック入力を驚くほど速く使いこなす人も増えました。
得意な道具が変われば、評価されるスキルも変わります。
だから価値観そのものが違うというよりも、「その時代の当たり前」が違う。
その結果、同じ言葉でも受け取り方に差が生まれてしまうのではないでしょうか。
今回このテーマを書こうと思ったのも、週末リセット第三回でお会いしたオーナーさんと、その翌日にお話しした若い方、それぞれの考え方を続けて聞いたことがきっかけでした。
立場が違うだけで、見えている景色もこんなに変わるのか。
そんなことを改めて考えさせられました。
👉 ※実際のやり取りはこちら👇
👉 元社内SEおじさんの「週末リセット」調査報告書(通算第3回)
中間の世代として感じること
気が付けば、私も社会人生活は長くなり、いつの間にか中間の世代になっていました。
上から言われることも理解できる。
一方で、若い世代の考え方にも「なるほど」と思うことがあります。
思わず「最近の若い者は」と言いたくなる場面もありますし、経験がないからこその柔軟な発想に驚かされることもあります。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、見えている景色が違うだけなのだと思います。
私は、中間の世代は**「翻訳機」**のような存在なのではないかと思っています。
上の世代が伝えたいことを、若い世代にも伝わる言葉へ置き換える。
逆に、若い世代の新しい発想を、上の世代にも理解できる形へ整理して伝える。
社内SE時代も、ベンダー・現場・経営層の間に入ることがよくありました。
ベンダーは専門用語で説明します。
でも、そのままでは現場には伝わりません。
そこで専門用語をできるだけ分かりやすい言葉へ置き換えて説明すると、すんなり話が進むことが何度もありました。
同じ内容でも、伝え方を変えるだけで理解してもらえる。
現場では、そんな場面を数え切れないほど経験しました。
昔から、きっとこういう役割の人はいたのでしょう。
ただ、あまり目立たない存在だっただけなのかもしれません。

元社内SEとして思うこと
元社内SEとして現場を見てきた中で感じるのは、問題は「世代」ではなく、「前提の違い」にあることが多い。ということです。
経験してきたことが違えば、物事の見え方も変わります。
だから同じ言葉でも、伝えたつもりが伝わっていないことは珍しくありません。
相手が間違っているのではなく、前提が違っているだけ。
そう考えるだけでも、コミュニケーションは少し楽になる気がしています。
最後に
経験があるからこそ見える景色があります。
一方で、経験がないからこそ思いつく発想もあります。
若い世代を見ていて感じるのは、その頭の柔らかさです。
「そんな考え方があったのか」と驚かされることも少なくありません。
一方で、経験を積んだ人には、過去の成功や失敗から判断できる強みがあります。
- 「以前この方法で失敗した。」
- 「このやり方ならうまくいった。」
そうした経験は、一朝一夕では身に付きません。
どちらかが正しいという話ではなく、この二つがうまく噛み合ったとき、現場は一番良い方向へ進んでいくのだと思います。
実際、新しいことを積極的に学び続けている大先輩を見ると、「年齢ではなく、学び続ける姿勢が大切なんだな」と感じることがあります。
逆に、若い人が素直に先輩へ学びに行く姿も、とても良いものだと思います。
今の自分が20代の自分に一言伝えられるなら、「人の話はよく聞いて、まず一度受け止めてみよう。」と伝えると思います。
若い頃は、自分の考えを伝えることばかりに意識が向いていました。
でも経験を重ねるうちに、本当に大切なのは「話すこと」よりも、「相手を理解しようとすること」だと感じるようになりました。
ズレを完全になくすことは難しいと思います。
でも、お互いの話をよく聞いて、少しだけ自分の考えを譲ってみる。
相手を否定するのではなく、「なぜそう考えるのだろう」と考えてみる。
その積み重ねが、世代を超えて一緒に仕事をするために、一番大切なことなのかもしれません。
“発想の違い”という意味では、この作品も少し近いテーマを感じました。
👉 【書評】『治癒魔法の間違った使い方 1巻』元社内SEが読むと“力技と発想力”のバランスが面白い
今回の考え方のきっかけになった出来事については、こちらの記事でも触れています。
👉 元社内SEおじさんの「週末リセット」調査報告書(通算第3回)
次回は、組織の中であまり目立つことはないものの、とても重要な役割を担っている「サポート役」の人について、私なりの考えをブログ記事にまとめてみたいと思います。
👉 なぜ“支える人”は評価されにくいのか?組織を支えるサポート役の本当の価値
関連記事
👉 【元社内SE実録】正論だけではハンコはもらえない|私が徹底した「事前相談」の仕事術
👉 【元社内SE】電話が鳴らない日は平和?鳴り止まない日は地獄?社内SEあるある
👉 【元社内SE実録】期初に新システムを導入するとどうなる?現場で起きたことを紹介
「もしこの記事が役に立ったと感じたら、SNSでシェアしていただけると嬉しいです!」
その際、インスタグラムやX(Twitter)で**「フォロー」や「シェア」**してもらえると、次の記事を書く大きな励みになります!
他にもSEの裏話や便利なガジェットやちょっと一息つけるようなコラムも用意していますので、ぜひご覧ください。


コメント