前回、悪役令嬢の怠惰なため息のレビュー記事を公開しました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉 【書評】悪役令嬢の怠惰なため息1巻|無いなら作るという考え方

今回は、悪役令嬢の怠惰なため息を読みました。
2巻では、いよいよ学園一年生編がスタートします。
エセリアは近い未来に発生する問題を見越し、徹底した根回しを行いながらリスク回避を進めていきます。
本来進めていた計画もありますが、今回はその計画をいったん横に置き、発生した別の問題の解決へ取り組みます。
一見すると遠回りのようにも見えますが、最終的な計画を成功させるために必要な準備でもあり、全体を見渡して優先順位を判断している姿が印象的でした。
一つの計画で複数の課題を解決
特に印象的だったのは、一つの問題だけを解決するのではなく、複数の課題をこの世界では前例のないイベントによってまとめて解決しようと考える発想でした。
イベントそのものはネタバレになるため詳しくは触れませんが、その準備を進める過程で、人と人とのわだかまりを自然な形で解消していく流れがとても丁寧に描かれています。
また、王妃様とのやり取りでは、エセリアが事前の説明や調整をしっかり行い、計画を円滑に進めるための根回しを徹底している姿が印象に残りました。
エセリアは前世の知識を活用しながらも、この世界の常識や立場を尊重して計画を進めていきます。
そのため、知識を押し付けるのではなく、周囲が受け入れられる形へ工夫している点にも魅力を感じました。
仕事にも通じる考え方
私自身も仕事では、ある程度先に起こりそうな問題を予測し、リスクを管理しながら進めることを意識していました。
問題が起きてから対応するのではなく、先読みと根回しを徹底することで、問題そのものを起こりにくくする考え方は、実際の仕事にも通じるものがあります。
もちろん、すべてが思いどおりに進んで成功するわけではありません。
それでも、事前にリスクを想定し、準備を重ねておくことで、問題が起きたときの影響を小さくしたり、落ち着いて対応できたりする場面は数多くありました。
また、一つの計画で複数の課題を解決しようとする発想にも共感しました。
立案、進行管理、リスク管理、根回し、そしてトラブル改善まで含めて考えながら進めていく姿は、とても現実的に描かれています。
エセリアの行動を見ていると、一つの計画を成功へ導く過程が丁寧に描かれており、「悪役令嬢もの」というより、計画を形にしていく過程を楽しめる作品だと感じました。
まとめ
学園一年生編では新しい登場人物も増え、本来の目的を果たすためのチームづくりも始まります。
3巻では、準備を重ねてきたイベントがどのように成功するのか、そして周囲がどのような反応を見せるのか、どちらも楽しみです。
派手な展開だけではなく、計画や調整を積み重ねながら未来を切り開いていく物語が好きな方には、ぜひ読んでほしい一冊です。
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