こんにちは。
前回は、フォームについて解説しました。その時の記事はこちらになりますので、ぜひご覧ください。
👉 【元社内SE実録】桐のフォームで一番大切にしていたこと|現場が迷わない画面設計

今回は、桐でシステムを作るうえで欠かせない**「一括処理ファイル」**について解説していきます。
一括処理ファイルは、桐でプログラムを作成するためのファイルです。
このファイルの中に、日本語を中心としたコマンドで処理内容を記述し、データの検索や更新、計算、印刷、CSVの入出力など、さまざまな命令を組み合わせることで、一連の業務を自動化できます。
私自身、社内SE時代に数え切れないほど一括処理ファイルを作成してきました。
業務システムの動きを決める「頭脳」とも言える重要な存在ですので、今回は一括処理ファイルの役割や特徴についてご紹介します。
一括処理ファイルとは?
一括処理ファイルとは、一言でいうと、「桐でプログラムを作成するためのファイル」です。
例えば、
- データベースを開く
- 条件に一致するデータを抽出する
- データを更新する
- 計算を行う
- 帳票を印刷する
- CSVを読み込む
- CSVを書き出す
このような命令を順番に記述することで、一連の業務を自動で処理できます。
現在ではRPAやノーコードツールが広く利用されていますが、私にとっては桐の一括処理ファイルが「業務を自動化する」という考え方を最初に学んだ存在でした。
桐のプログラムは日本語で書ける
桐の一括処理では、基本的に日本語のコマンドを使ってプログラムを記述します。
一般的なプログラミング言語では英語の命令や構文を覚える必要がありますが、桐では命令そのものが日本語になっているため、何を行う処理なのかを理解しやすいのが特徴です。
もちろん、一部には英語で記述できるものもありますが、日本語を中心にプログラムを作成できます。
そのため、プログラムを初めて学ぶ方でも比較的入りやすい言語だと私は感じています。
また、一括処理にはコメントを書く機能も用意されています。
処理内容や修正理由などを残しておけるため、後からプログラムを見返したときにも理解しやすくなります。
これは私個人の感覚になりますが、一括処理には変数や条件分岐、繰り返し処理など、業務システムを開発するために必要な機能が一通り揃っています。
そのため、業務システムを作るという視点では、一般的なプログラミング言語に近い感覚で開発できるソフトだと思っていました。
一括処理ファイルの実行方法は主に3パターン
一括処理ファイルは、用途に応じてさまざまな方法で実行できます。
私が社内SE時代によく利用していた方法は、主に次の3つです。
① フォームから実行する
最も一般的な方法です。
フォーム上へ「印刷」「登録」「更新」などのボタンを配置し、そのボタンに一括処理ファイルを関連付けます。
利用者はボタンをクリックするだけで、一括処理ファイルが実行されます。
利用者はプログラムを意識する必要がなく、業務システムではこの方法が最も多く利用されます。
② 履歴登録から実行する
桐には履歴登録という機能があります。
イメージとしてはExcelのマクロ機能に近く、一度記録した操作を再実行できます。
定型業務では、この履歴登録をよく利用していました。
履歴登録の便利なところは、操作を記録すると、その内容をもとにプログラムが自動生成されることです。
もちろん、一からプログラムを書くこともできますが、私はまず手動で一連の操作を行い、履歴登録でプログラムを自動生成していました。
その後、自動生成されたプログラムを必要に応じて修正し、業務に合わせて仕上げるという方法をよく使っていました。
この方法であれば、最初からすべてのコードを考えながら書く必要がありません。
忙しい業務の合間でも効率よくプログラムを作成できるため、私自身とても重宝していた機能の一つでした。
③ 一括処理ファイルを直接実行する
一括処理ファイルはWindows上から直接実行することもできます。
エクスプローラーで一括処理ファイルをダブルクリックすると、記述されているプログラムがそのまま実行されます。
私自身、開発中はこの方法をよく利用していました。
プログラムを修正してはダブルクリックで実行し、思ったように動かなければ再度修正する。
この繰り返しが開発中の日常でした。

私が最初に完成させた一括処理
私が最初に完成させた一括処理は、送り状システムの改修でした。
当時はプログラムを書くこと自体に苦手意識がありましたが、一つ完成すると「次も作ってみよう」という自信につながりました。
この経験が、その後さまざまな業務システムを開発するきっかけになったのだと思います。
作成事例については次回の時に話をしたいと思います。
プログラミングが苦手だった私でも続けられた理由
実は私は、もともとプログラムを作ることがあまり得意ではありませんでした。
何度もプログラミングの勉強に挑戦しましたが、途中で挫折してしまうことも少なくありませんでした。
そんな私でも、一括処理ファイルだけは違いました。
日本語でプログラムを書けることや、履歴登録によってプログラムを自動生成できることもあり、「これなら理解できそうだ」と思えたのです。
もちろん、最初からすべて理解できたわけではありません。
分からないところは調べ、少しずつ修正を繰り返しながら覚えていきました。
気が付けば、一括処理ファイルを使ってさまざまな業務システムを開発できるようになっていました。
振り返ってみると、私がプログラムを挫折せずに続けられたのは、桐の一括処理ファイルがあったからだと思っています。
まとめ
桐の一括処理ファイルは、業務システムを動かすためのプログラムそのものです。
日本語でプログラムを書けることや、履歴登録による自動生成機能など、プログラム初心者でも取り組みやすい工夫が数多く用意されています。
私自身も、この機能のおかげでプログラミングへの苦手意識を少しずつ克服し、多くの業務システムを開発できるようになりました。
次回は、実際に私がどのように一括処理ファイルを活用し、Windowsのバッチファイルやタスクスケジューラと組み合わせて業務を自動化していたのかをご紹介します。
売上集計システムや発注データの自動送信、送り状システム、発注管理表など、実際に社内SE時代に開発した事例を交えながら解説していきます。
ぜひ、次回もご覧ください。
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