
社内SEとして入社後、多くの人が経験する「現場研修」。そこで大きなミスをして、血の気が引くような思いをしたことはありませんか?
私もこれまで、小さなうっかりミスから顔が真っ青になるような大失態まで、数えきれないほどの失敗を繰り返してきました。正直なところ、成功体験よりも失敗談の方が圧倒的に多いかもしれません。
しかし、今の自分を支えているのは、間違いなくその「失敗からどう生き抜いてきたか」という経験です。失敗は生きている以上つきものですが、大事なのはそこから何を学び、どう生かしていくかだと私は思います。
「申し訳ない」だけでは現場は救われない
現場研修中、私が犯してしまったミス。それは出荷指示の見落としによる「誤出荷」でした。
泥を被ってフォロー対応をしていただいた現場の方々、そして営業事務の方々への申し訳なさと、深い感謝。しかし、エンジニアの落とし前は「ごめんなさい」の言葉だけで終わらせるべきではありません。
「二度と同じ悲劇を繰り返さない仕組みを作ること」
これこそが、現場に対する最大の謝罪であり、エンジニアとしての誠実さだと考えたのです。
武器は現場に眠っていた「桐」
二度とミスを起こさない「防衛線」を作るため、私が手に取ったのは、当時社内で現役だった日本語データベースソフト「桐」でした。
今どきのモダンな開発言語ではありません。しかし、当時の送り状発行システムは前任者から引き継いだ「桐」で動いており、現場のPC環境で即座に実装・実行するには、これを利用するのが最速かつ最強の選択肢でした。
構築した「即席バーコード照合プログラム」
開発したのは、営業事務から受け取った伝票のバーコードと、実際に出荷する商品のバーコードをリアルタイムで照合するプログラムです。
- 仕組み: 読み取ったデータが不一致なら警告音を鳴らし、処理をストップさせる。
- 狙い: 「人間が気をつける」という不確かな根拠を排除し、「システムが物理的にミスを許さない」状態にする。
慣れ親しんだ(、あるいは古びた)ツールであっても、目の前の課題を解決するスピード感においては、最新技術に勝ることがあります。
失敗は「最強の仕様書」になる
このプログラムを導入して以来、同様のミスはゼロになりました。現場の方からも「これがあるから安心して作業できるよ」と言っていただけたとき、ようやく私の「現場研修」は一つの区切りを迎えられた気がします。
失敗した瞬間は、その場の問題点(ボトルネック)が最も鮮明に見える瞬間でもあります。いわば、失敗は「神様がくれた最強の仕様書」なのです。
まとめ:社内SEは技術で現場を守る「最後の砦」
もし今、あなたが現場でミスをして落ち込んでいるなら、こう考えてみてください。
「そのミスを、どのコード(仕組み)で埋めれば、次は誰も困らなくなるか?」
謝罪をコードに変え、仕組みとして残すこと。それこそが社内SEという仕事の醍醐味であり、現場との信頼を築く一歩になると私は信じています。
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