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【元社内SE】「これ、何してるんや?」昔書いたプログラムが他人になる理由

2026 7/27
ブログ コラム 社内SE体験談
2026年3月29日2026年7月27日

今日もお疲れ様です。

前回は、故障したキーボードをメーカー保証で交換してもらったときの体験をブログ記事にまとめました。

「保証って本当に使えるの?」
「交換までどれくらい時間がかかるの?」

そんな疑問をお持ちの方は、ぜひこちらもご覧ください。

👉 【実録】Logicool K855がチャタリング。元社内SEがメーカー保証で新品交換を受けるまでの5日間

今回は、プログラムを書いたことがある人なら、一度は経験したことがあるかもしれない「あるある話」です。

目次

「……これ、何してるんや?」

コードを開いて、最初に出てきた言葉がこれでした。

きっかけは、プログラムの再調整依頼です。

「ここ、少し仕様を変えたいんですが対応できますか?」と言われて対象のコードを開いた瞬間、思い出しました。

「……あ、これ自分で作ったやつや。」しかも、結構最近作ったプログラムです。

それなのに数秒後には、「……これ、何してるんや?」となっていました。

よく「昔書いたプログラムだから忘れる」と思われますが、実際はそんなこともありません。

プログラムを書けば書くほど、自分のコードは増えていきます。

その結果、数か月前の自分でも普通に”他人”になります。

コメントとは何か

プログラムにはコメントという機能があります。

簡単に言えば、「なぜこの処理を書いたのか」を未来に残すためのメモです。

コードを見れば処理の流れはある程度分かります。

でも、「なぜそうしたのか」という意図まではコードだけでは残りません。

その意図を残すのがコメントの役割です。

分かっていても後回しになるコメント

ただ、このコメント。

現場では意外と後回しになりがちです。

コメントを書かなくても、プログラムは動きます。

納期が迫っていたり、急ぎの修正だったりすると、「まずは動かそう。」という気持ちがどうしても優先になります。

その場では、それが正しい判断だったのかもしれません。

でも数か月後。

そのプログラムを修正することになった自分が、「……これ、何してるんや?」と言いながらコードを読み返すことになります。

未来の自分からすると、「その数分を惜しまんといてくれ。」と言いたくなります。

過去の自分をほめたくなる時と、殴りたくなる時

プログラムを保守していると、よく思います。

過去の自分をほめたくなる時と、殴りたくなる時がある。

ほめたくなる時

コメントが残っているときです。

  • 「ああ、この分岐はこのケースのためか。」
  • 「この処理はこの不具合対策だったんだ。」

少しずつ当時の考え方が見えてきます。

特に助かったのは、複雑なSQLです。

SQLは読めます。

でも、

  • 「なぜこのJOINをしているのか。」
  • 「なぜこの条件が必要なのか。」

こうした意図は、コメントがないと分かりません。

コメントが残っているだけで、改修作業が驚くほど早く終わることもありました。


殴りたくなる時

逆にコメントが何もないと、本当に大変です。

コードを一つずつ追い、仕様を推測し、動作確認を繰り返す。

コードは読めます。

仕様も時間をかければ何とか理解できます。

でも、本当に困るのはその後です。

修正するときです。

保守で一番怖いのは「修正後」

修正前は、少なくとも安定して動いています。

だから安心できます。

でも、一度コードを書き換えると、修正後に何が起きるのかが本当に分かりません。

  • 「ここを書き換えて本当に大丈夫か。」
  • 「別の処理まで壊さないか。」

そんなことを考えながら、一つひとつ慎重に修正していきます。

コメントがあれば、「この処理はこういう意図だった。」と判断できます。

逆に何もないと、

  • 「これは過去の不具合対策なのか。」
  • 「たまたまこう書いただけなのか。」

その判断ができません。

さらに、修正した箇所ではなく、2〜3行前の処理を見落としてエラーになることもあります。

プログラムは、一行だけを見ればいいものではありません。

前後の流れや条件まで理解して初めて、安全に修正できます。

コードは読める。

でも、意図が分からない。これが一番怖いんです。

コメントがないと修正が難しい理由

コメントがない状態での修正は、

まず理解することから始まります。

コードを読めば、「何をしているか」はある程度分かります。

でも、「なぜそうしているのか」は分かりません。

例えば、

  • 過去の不具合対応
  • 特定の条件を回避するための処理
  • 将来の拡張を見越した処理

こういった背景はコードだけでは残りません。

そして一番怖いのが、「理解したつもり」で修正すること。

表面的には分かっていても、前提や意図を理解していないと、少しの変更で簡単にバグが発生します。

「え、なんで?」となるのは、保守ではよくある話です。

プログラムの規模によっては、理解するだけで一日終わってしまうこともあります。

修正作業は30分で終わるのに、理解するために半日、一日かかる。

そんなことも珍しくありません。

頭では分かっていても

コメントが大切なのは分かっています。

実際、コメントが残っていると改修は本当に楽です。

私自身、コメントを書くときは、

  • 修正した日付
  • まとまりごとの処理内容
  • なぜこの処理を書いたのか

を残すようにしていました。

でも、忙しくなると後回しになってしまいます。

急ぎの修正だったり、

障害対応だったり。

まずは動かすことが優先になります。

そして正直に言うと、「このプログラムにコメントだけ付けておいて。」と言われると、あまり気が進みません。

コメントを書くためには、もう一度コードを読み返し、処理を整理し、意図を思い出さなければならないからです。

つまり、コメントを書くために、もう一度保守作業をすることになります。

これが結構大変なんです。

もちろん、一度やり始めると最後までやります。

処理を追いながら、「ああ、このためだったな。」と思い出していくうちに、気が付けば全部終わっています。

でも、その最初の一歩が重い。

だから私は、後からまとめて書くより、その場で一行でも残す方が圧倒的に楽だと思っています。

結局、未来の自分を助けるのは今の自分

よく、「他人が書いたコードは読めない。」と言います。

でも私は、昔の自分も十分他人だと思っています。

数か月前の自分でも、何を書いたのか忘れていることがあります。

だからコメントは、他人のためだけではありません。

未来の自分への引き継ぎでもあります。

もちろん、「今でも毎回ちゃんとコメントを書けているのか。」と聞かれれば、胸を張って「はい」とは言えません。

それでも、一行だけでも残しておけば、未来の自分は少しだけ楽になります。

プログラムを書く時間は限られています。

だからこそ、未来の自分が安心して修正できるように、そのとき考えていたことを少しだけ残しておく。

その数行のコメントが、数か月後、あるいは数年後の自分を助けてくれるのかもしれません。

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プログラムは「書くこと」よりも、「安全に修正すること」の方が難しい場面が多くあります。

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