今日もお疲れ様です。
以前、『追放悪役令嬢の旦那様』9巻のレビューを書きました。
9巻を読んだときにも感じていましたが、改めて1巻から読み返してみると、技術者やエンジニアにとっても考えさせられる場面が数多くある作品だと改めて感じました。
そこで今回は、1巻から順番にレビューしていきたいと思います。
以前公開した9巻のレビューはこちらから確認できるので、まだご覧になっていない方はよろしければご覧ください。
👉 【書評】『追放悪役令嬢の旦那様 9巻』感想|元社内SEが唸る「究極のユーザーファースト」とは?

今回は『追放令嬢の旦那様』1巻を読んだ感想をご紹介します。
タイトルだけを見ると少し重たい物語を想像していましたが、実際に読んでみると、穏やかな雰囲気の中で物語が進み、最後まで楽しく読むことができました。
あらすじ
主人公は、ある出来事をきっかけに国を追われた令嬢・エラーナ。
国を追われる彼女には、旦那様としてフランが同行することになります。
実はエラーナには誰にも知られていない秘密があり、フランにもまた、ある秘密が隠されています。
二人は新たな土地で暮らし始め、さまざまな出会いや出来事を通して、新しい生活を築いていきます。
タイトルからは重たい印象を受けるかもしれませんが、実際には穏やかな日常や人との交流も丁寧に描かれており、安心して読み進められる作品です。
熱いおじさんと翻訳シーン
個人的に思わず笑ってしまったのが、熱いおじさんの”熱血言語”をフランが翻訳するシーンです。
「そこまで丁寧に翻訳するの!?」
と思わずツッコミを入れたくなりました。
シリアスな場面の中にも、こうしたクスッと笑える演出があり、最後まで楽しく読み進めることができました。
そして、このシーンを読んでいて、
「仕事でもこんな場面があるよな。」
と思わず感じました。
笑いながら読んでいましたが、気付けば自分の仕事を思い出していました。
仕事でも「翻訳」は大切
私は考え事をしながら話していると、頭の中ではつながっている内容でも、途中の説明を何段階か飛ばして話してしまうことがあります。
そのため、知り合いから
「話が飛びすぎ(笑)」
「急に結論になったね。」
と言われたり、驚かれたりすることもあります。
だからこそ、お客様へ説明するときは意識して”翻訳”をしています。
ITの専門用語を分かりやすい言葉へ置き換えるだけではなく、自分の頭の中で省略してしまっている部分も、一つひとつ言葉にして伝えるよう心掛けています。
私自身も考え方がぶっ飛んでしまうことがありますが、システム導入の打ち合わせでは、それでは話が伝わりません。
ベンダーさんが使う専門用語を現場の担当者にも伝わる言葉へ置き換えたり、現場から出てきた要望を技術的な内容へ整理してベンダーさんへ伝えたり。
現場・役員・ベンダーでは立場も使う言葉も異なるため、お互いの間に立って「翻訳」をする役割が必要になります。
相手に伝わって初めて説明になる。
漫画の翻訳シーンを見ながら、改めてそんなことを考えさせられました。
以前、その「翻訳役」の難しさについてブログにまとめています。
興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉 IT打ち合わせは異文化交流?現場・役員・ベンダーをつなぐ「翻訳役」の仕事
技術に対する考え方にも考えさせられる
この作品は異世界ファンタジーですが、技術に対する考え方にも考えさせられる場面がありました。
技術が生み出す価値や、その技術を生み出した人の権利。
そして、良い仕事を続けるために必要な休息の大切さ。
こうした考え方が物語の中に自然と織り込まれていて、私はエンジニアとして「なるほど」と納得する場面が何度もありました。
派手に語られるわけではありませんが、現実の仕事にも通じる考え方が随所に散りばめられているのも、この作品の魅力の一つだと感じます。
まとめ
『追放令嬢の旦那様』1巻は、穏やかな日常と異世界ファンタジーが楽しめる作品です。
思わず笑ってしまう場面がある一方で、技術に対する考え方や仕事への向き合い方など、現実にも通じるテーマが描かれているのが印象的でした。
漫画の世界でも現実の仕事でも、相手に伝わるように言葉を置き換える「翻訳」は大切です。
私はこの作品を読みながら、システム導入で現場・役員・ベンダーの間に立ち、それぞれの言葉を”翻訳”していた頃を思い出しました。
エンジニアやものづくりに携わる方はもちろん、「働くこと」や「伝えること」について考えるきっかけにもなる一冊です。
気になった方は、ぜひ手に取ってみてください。
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