前回は、マルチタスクについて私なりの考えをブログ記事にまとめました。
「マルチタスク」と言っても、実際には一度に複数のことを処理しているわけではなく、シングルタスクを切り替えながら仕事をしているという内容です。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらからご覧ください。
👉 【元社内SE】マルチタスクは本当に効率的?実は「シングルタスクの切り替え」だった

今日もお疲れ様です。
今回は、以前働いていた頃の”ちょっとした現場の話”です。
昔の話ということもあり、今の基準ではあまり見かけなくなったやり方も含まれています。
休日出勤のあるあるなども書いていますので、よければ共感しながら、ゆるく読んでいただければ嬉しいです。
静かなはずの土曜日
当時の話になりますが、土曜日は本来、少し落ち着いているはずの時間でした。
ただ、社内SEにとっては「ここしかできない作業」をまとめて行う大切な日でもありました。
土曜日にしかできないタイミング
システムは平日になると、常に誰かが利用しています。
そのため、更新するタイミングを誤ると、利用中の処理と更新がぶつかり、思わぬトラブルにつながることがあります。
だからこそ、 業務が止まっている休日に作業する必要がありました。
マスタの大量変更という作業
その代表的な仕事が、 マスタの大量更新です。
例えば、
- 商品価格の一括変更
- 部署異動や組織変更に伴う権限の見直し
などがありました。
「マスタ」とは、商品情報や価格、取引先、部署情報など、会社全体で共通して利用する基準となるデータのことです。
中でも一番多かったのは、商品価格の変更でした。
数千件単位で更新することも珍しくなく、一件ずつ手作業で修正するのは現実的ではありません。
だからこそ、一括更新が必要でした。
マスタ更新は会社の土台
マスタ更新は、会社全体のデータの基準を整える作業です。
売上や在庫、請求など、日々の業務はこのデータをもとに動いています。
だからこそ、 ここがズレると、会社全体へ影響が広がります。
- 数字が合わない。
- 処理が正常に動かない。
そんなトラブルの原因になることもあります。
派手さはありませんが、会社を支える土台を整える、大切な仕事でした。
一括更新のプレッシャー
一括更新は効率的ですが、その分リスクもあります。
- 一件のミスが全体へ広がる
- 他システムとの整合性が崩れる
だからこそ、慎重さが求められました。
実際にヒヤッとしたこともあります。
商品コードと更新データが一行ずれていたことがあり、そのまま実行していたら、違う商品へ価格が反映されるところでした。
幸い、実行前の確認で気付くことができましたが、「確認を省略してはいけない」と改めて感じた出来事でした。
実は「準備」がすべて
こうした作業は、当日の作業よりも事前準備の方が重要です。
- 更新内容の確認
- バックアップの取得
- 手順の見直し
当日に慌てるようでは、ほぼ負けです。
当日は、確認しながら実行するだけの状態まで準備しておくことが理想でした。
更新が終わったあとも安心はできません。
数件を抜き取りながら、正しく反映されているかを確認していました。
地味な作業ですが、この確認が最後の砦になります。
正直な理由
もちろんシステム上の理由もあります。
でも、本音を言えば── 平日は仕事が終わらなかったんです。
電話が鳴ると、
- 「パソコンが動かない。」
- 「印刷できない。」
- 「エラーが出ました。」
そんな問い合わせが優先になります。
気付けば、一日予定していた作業がほとんど進まないことも珍しくありませんでした。
だからこそ、 誰にも邪魔されない時間を確保するために、土曜日に作業していました。
その時々で違いますが、半日ほどかけて作業することが多かったと記憶しています。
静かな時間と、ちょっとした工夫
土曜日の社内は、とても静かでした。
出勤しているのは、私と経理担当くらい。
だからこそ、集中して重たい作業を進められます。
静かすぎると少し寂しく感じることもあり、アニメのオープニング曲を流しながら作業することもありました。
テンポが良く、意外と集中できるんですよね。

ちょっとした気まずさ
ただ、そのタイミングで、 役員と遭遇することもあります。
しかも、 アニソンが流れているときに限って。
お互い何も言わない、なんとも言えない空気。
「……今の曲。」とそんな少しだけ気まずい瞬間もありました(笑)。
休日でも、なぜかつながる
基本的には土曜日は静かです。
ただ、どうしてもお客様へ確認が必要なこともあります。
「今日はさすがにお休みだろうな……」と思いながら電話すると、普通に出てくださるんですよね。
「あれ、そちらも出勤ですか……(;^ω^)」とお互い苦笑いのような瞬間もありました。
一番大変だった時期
今となっては昔の話ですが、
一番きつかったのは、2週連続で土日出勤になったときです。
この頃になると、
- 生活リズムが崩れる
- 疲れが抜けない
そんな状態になっていきました。
土曜日だけなら、まだ日曜日に休めます。
でも、本当にきついのは日曜日まで仕事になったときです。
休む日がまったくなくなり、疲れをリセットする時間がありません。
しかも、不思議なもので、一度日曜日まで仕事になると、翌週も土日出勤になることが多いんですよね……(;^ω^)
そうなると、気付けば3週間近く休みなしということもありました。
最後の方になると、「あと少しだから頑張ろう。」と思いながら仕事をしていましたが、正直、倒れそうなくらい疲れがたまっていました。
気付けば頭の中は、まさに世紀末状態。
- 何を考えてもまとまらない。
- 変にテンションだけ高い。
- 逆にぼーっとしてしまう。
自分でも、「これは続けたら危ないな。」と感じる瞬間が増えていきました。
だからこそ、休日出勤は必要な場面もありますが、続けて良いものではないと今でも感じています。
土曜日だから進められた改善
休日出勤は大変でしたが、悪いことばかりではありませんでした。
問い合わせがほとんど入らない静かな時間だからこそ、
- VBAの修正
- 自作ツールの改良
- 業務効率化の仕組みづくり
といった改善にも取り組めました。
平日は、どうしても目の前のトラブル対応が優先になります。
だからこそ土曜日は、「今日の仕事を終わらせる時間」だけではなく、「来週からもっと楽に仕事をするための時間」でもありました。
振り返ると、この積み重ねが日々の業務改善につながっていたのだと思います。
休日出勤は諸刃の剣
土曜日に作業することで、
- 集中できる
- 作業が進む
というメリットはありました。
その一方で、
- 休む時間が減る
- 疲れが蓄積する
というデメリットもあります。
やれば解決する、という単純な話ではありません。
今振り返ると、できる限り休日出勤に頼らない体制を作ることも大切だったと思います。
ただ、当時を振り返ると、大変だったことばかりではありません。
静かな社内で集中して仕事ができる時間でもあり、自分なりに工夫や改善を進められる貴重な時間でもありました。
確かに大変だったけれど、社内SEとして会社を支えている実感があり、やりがいを感じていた時間でもあったと思います。
そのあとは、少しだけリセット
半日ほどかけた作業が終わると、
👉 「やっと終わったー。」
そんな気持ちになることがよくありました。
緊張が解けた瞬間に、どっと疲れが押し寄せてきます。
そんなときは、週末リセットの旅へ。
特別なことをするわけではありません。
少しだけ気持ちを切り替える時間を作る。
それだけで、また来週頑張ろうと思えるようになりました。
気付けば、この時間が私の習慣になっていました。
こういう「見えない仕事」が会社を支えている
こうした裏側の仕事は、普段あまり目立ちません。
でも、誰かが土台を整えているからこそ、毎日の業務は何事もなく動いています。
システムの仕事というと、トラブル対応のイメージを持たれることが多いかもしれません。
しかし実際には、トラブルを未然に防ぎ、何も起こらない状態を維持することも、とても大切な仕事です。
派手ではありませんが、そうした見えない仕事の積み重ねが、会社の日常を支えているのだと思います。
まとめ
土曜出勤は正直つらいこともありました。
それでも、
- 土曜日にしかできない作業がある
- マスタ更新は会社全体を支える重要な仕事
- 平日は問い合わせ対応が優先され、まとまった時間を確保しにくい
そんな理由が重なっていました。
そして、休日だからこそ改善に取り組める時間でもありました。
VBAを作ったり、自作ツールを改良したり、小さな工夫を積み重ねることで、翌週からの仕事を少しずつ楽にしていく。
確かに大変ではありましたが、社内SEとして会社を支えている実感があり、やりがいを感じていた時間でもあったと思います。
システムの仕事というと、トラブル対応のイメージが強いかもしれません。
でも実際には、「何も起こらない状態を維持すること」も、とても大切な仕事です。
土曜日の静かな社内で行っていたマスタ更新も、その一つでした。
表には見えない仕事ですが、その積み重ねが毎日の業務を支えていたのだと思います。
少しでも、現場のリアルな空気感が伝わっていれば嬉しいです。
次回は、私がトラブル対応の際によく実践していた情報整理の方法についてブログ記事にまとめてみたいと思います。
原因が分からないトラブルでも、5W2Hで情報を整理するだけで見えてくることが意外とあります。
ぜひ、こちらもご覧ください。
👉 【元社内SEが断言】トラブル対応で大切なのは情報整理|5W2Hで原因究明が変わる理由
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