社内SE(情シス)を目指すみなさん、こんにちは!
前回、会社全体の業務の流れを守り、調整する話をブログ記事にまとめました。まだご覧になっていない方はこちらから、よろしければご覧ください。
今回は、実際の社内SEが仕事をしていく中で守るべきものをブログ記事にまとめていきたいと思います。

社内SEは、ITを駆使してスマートに働くエンジニアをイメージしている方も多いかもしれません。
ですが、実際の社内SEは少し違います。
社内SEは、システムを管理する立場だからこそ、会社の重要な情報を誰よりも早く知ってしまうことがあります。
もちろん、自分から知りに行くわけではありません。
仕事を進めるために準備をしていると、自然と見えてしまうのです。
特に、人事異動や組織変更、新しいプロジェクトなどは、正式発表されるずっと前からシステムの準備が始まります。
今回は、笑い話のようで実はかなり気を遣う、社内SEの秘密保持についてご紹介します。
異動発表の半年前に「未来」が見える
一番早いケースでは、発表の約半年前に連絡を受けたことがありました。
もちろん、その時点では社内発表はありません。
それでも情シスでは、
- グループウェア
- グループメール
- 勤怠管理システム
- パソコンの設定
- 各種システムの権限設定
など、数か月かけて準備を進めます。
しかも対象は一人二人ではなく、全社規模の人事異動です。
社員のみなさんが、「来期はどうなるかな?」とのんびり話している頃、情シスではすでに未来へ向けた準備が始まっています。
社内SEあるある
飲み会で後輩から、「次の部長って誰になると思います?」と聞かれても、
「さあ、誰でしょうね(笑)」と全力で知らないフリ。
心の中では、「来月から君、その部長の席だよ。」と思いながら、何事もなかったようにビールを飲みます。
人事異動だけではありません。
社内SEは、入社や退職についても正式発表より先に知ることがあります。
「アカウント停止」という少し切ない仕事
社内SEのもとには、退職や入社に伴うアカウント管理の依頼も届きます。
入社予定者のアカウントを作成したり、退職日に合わせてアカウントを停止したりするのも情シスの仕事です。
そのため、ときには本人より先に異動や退職を知ることもあります。
少し切ない瞬間
お世話になった先輩から、「今度ランチでも行こう。」と誘われても、
心の中では、「その頃にはアカウント停止の予定なんだよな……。」と思ってしまうことがあります。
もちろん何も言えません。
知らないフリをしながら予定を合わせる。
これも社内SEならではの少し切ない瞬間です。
ネットワーク調査で見えてしまう「大人の事情」
- 新しい拠点のネットワーク調査。
- VPNの設計。
- 回線工事の手配。
こうした作業をしていると、まだ社内でも公表されていない新拠点や事業計画に関わる情報を知ることがあります。
家族から、「最近忙しそうだけど何かあるの?」と聞かれても、
「ちょっと仕事が立て込んでるだけ。」としか答えられません。
仕事の話をしたくても話せない。
これも社内SEならではの宿命です。

半年以上前から始まる極秘プロジェクト
大規模な組織変更やシステム統合では、利用者への発表よりずっと前から準備が始まります。
部署名を変更したり、アクセス権限を整理したり、基幹システムの設定を変更したり。
利用者が何も知らない間に、裏では何か月もかけて準備を進めています。
もし途中で情報が漏れてしまえば、多くの人が積み重ねてきた準備が無駄になるだけでなく、会社の信用にも影響する可能性があります。
だからこそ、「知っていても話さない。」ことがシンプルですが、この姿勢が会社の信用を守ることにつながると私は思っています。
発表日は情シスが一番忙しい
「発表されたら終わり」ではありません。
むしろそこからが本番です。
会社から人事異動や組織変更のお知らせが出た瞬間、情シスでは一斉に設定変更を開始します。
グループウェアやグループメール、勤怠管理システム、各種システムの権限などを、その日のうちに反映していきます。
翌日から社員のみなさんが普段どおり仕事を始められるよう、一つひとつ確認しながら慎重に設定を変更していきます。
社員のみなさんが異動の挨拶をしている頃、情シスは画面とにらめっこです。
誰にも気付かれないまま翌日を迎えられること。
それが、情シスにとって一番の成功なのかもしれません。
社内SEの「鉄の掟」
もし発表前の情報を軽い気持ちで話してしまえば、会社や関係者へ大きな影響を与える可能性があります。
状況によっては、
- 懲戒処分の対象になる
- 会社からの信用を失う
- 重要な業務を任せてもらえなくなる
ことも考えられます。
だから社内SEは、「公式発表までは存在しない情報」として扱う。
この意識がとても大切です。
私自身、一番気を付けていたのは、とにかく口を割らないことでした。
技術力は経験とともに身に付きます。
ですが、一度失った信用を取り戻すのは簡単ではありません。
社内SEにとって「口が堅いこと」は、技術力と同じくらい大切な資質だと私は感じています。
【実録】本当に墓場まで持っていくしかない話
人事異動や退職予定よりも、さらに慎重に扱わなければならない情報に触れることもあります。
関係者と極秘事項について話をしていたとき、社員の方が近くを通りかかり、思わず会話を止めたこともありました。
秘密を守るというのは、「しゃべらないこと」だけではありません。
「どこで話すか」まで気を付ける必要があります。
他にも今でも鮮明に覚えている出来事があります。
私自身、ネットワークのアクセスログを調査していた際、
「これは見てしまっていいのだろうか……」
と思うような出来事に遭遇したことがありました。
ですが、それは今でも書くことはできません。
こればかりは、本当に墓場まで持っていくしかありません。
社内SEには、そういう「墓場まで持っていくしかない話」が本当に存在します。
だからこそ、「知っていても話さない」という姿勢が自然と身に付いていくのだと思います。
まとめ:社内SEは「知っていても話さない」が仕事
社内SEは、誰よりも早く会社の未来を知ることがあります。
ですが、それを口にしないことも仕事の一つです。
「知っているけれど、知らないフリをする。」
簡単そうに見えて、意外と難しいものです。
システムを守ることはもちろんですが、会社の信用を守ることも情シスの大切な仕事です。
ITスキルだけでなく、守秘義務を守り続ける姿勢も、社内SEには欠かせない資質だと思います。
そして発表の日には、「えっ、本当ですか!?」と初めて知ったような顔で驚くのも、社内SEあるあるかもしれません。
社内SEは「社内の予言者」ではありますが、その未来を口にしないことも仕事です。
これから社内SEを目指す方は、ITスキルだけでなく、「口が堅いこと」も大切なスキルの一つとして意識してみてください。
会社の信用を守ることも、社内SEにしかできない大切な仕事なのです。
いかがでしたでしょうか?
ほかにも社内SEの実体験をもとにした記事を投稿しておりますので、よろしければぜひご覧ください。
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