こんにちは。ZuTechです。
前回は、何をやってもうまくいかない日に私が実践している「物理的な切り替え術」についてブログ記事にまとめました。まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉 【元社内SE】何をやってもうまくいかない日|私が実践している物理的な切り替え術

今回は少し肩の力を抜いて、社内SEなら思わず「あるある!」と言ってしまう話です。
忙しい日は電話が鳴り止まない。
逆に静かな日は驚くほど電話が鳴らない。
以前、システム会社のSEさんと話をしていた時、この話題になりました。
「本当にそうですよね!」とお互いに思わず笑ってしまった、社内SEならではの不思議な現象です。
今回は、元社内SEとして経験した「電話ラッシュ」と「静寂」の話を振り返ってみたいと思います。
電話ラッシュは突然やってくる
社内SEをしていると、忙しい日は本当に忙しくなります。
しかも不思議なことに、別々のトラブルが同じタイミングで発生します。
例えば、
- パソコンが起動しない
- プリンターから印刷できない
- 電話がつながらない
- システムの操作方法が分からない
電話を切ったと思えば、また電話。
席に戻れば直接呼びに来る人。
「今すぐ来てください。」
そんな依頼が3~4件重なることもありました。
忙しい日には、私宛ての電話だけで10~15件ほどになることもあります。
特にシステムリリースの日は別格です。
操作方法の問い合わせや設定漏れ、想定外の不具合が一気に重なり、電話が鳴り止みません。
気付けば、Aさんの話を聞きながら、頭の中ではBさんのトラブル原因を考え、次はCさんのところへ向かう段取りを考えている。
社内SEを経験した方なら、一度はこんな日があったのではないでしょうか。
一番困るのは「昨日まで使えてた」
問い合わせで一番困る言葉があります。
「昨日まで普通に使えてたんです。」
もちろん、昨日の様子は見ていません。
- 何が変わったのかも分かりません。
- 設定が変わったのか。
- 更新プログラムなのか。
- ケーブルが抜けたのか。
とこんな感じで原因を一つずつ探していくしかありません。
しかも、この一言から始まるトラブルほど、不思議な現象であることも少なくありませんでした。
電話が鳴らない日は本当に平和?
一方で、嵐が過ぎ去ると驚くほど静かな日もあります。
電話が一本も鳴らない。
そんな日もありました。
だからといって暇だったわけではありません。
電話が鳴らない日は、新しい技術を調べたり、トラブル事例を検索したり、システム改善の方法を考えたり。
普段できない仕事を進める貴重な時間でした。
何も起きないこと。
それ自体が社内SEにとって一番良い状態だったのです。

固定電話をなくそうとした日の出来事
忘れられない出来事があります。
会社で固定電話を入れ替えるタイミングでした。
当時はチャットも普及し始め、固定電話の費用も見直していました。
そこで私は、「私の固定電話はなくして、チャットとスマートフォンだけで十分ではありませんか?」と提案しました。
経費削減にもなりますし、普段はそれほど電話も鳴っていませんでした。
「これなら問題ない。」と思っていました。
ところが、その日に限って状況が一変します。
一本終わればまた一本。
さらに別の部署から電話。
直接呼びに来る人まで現れます。
気付けば、私宛ての電話が鳴り止まない状態になっていました。
その様子を見ていた同僚が一言。
「ダメ。」
理由を聞くと、「ほら、やっぱり固定電話いるやん。」
さらに、「チャットは後で確認できるけど、固定電話なら確実につながるから。」
その日の電話ラッシュを目の前で見せられてしまった私は、
「……確かに。」と認めるしかありませんでした。
結局、固定電話はそのまま残ることになりました。
今振り返ると、この出来事は経費削減だけでは仕事は回らないということを改めて教えてくれた出来事だったように思います。
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電話が重なった時はどうしていたのか
電話が何本も重なると、「どれから対応するの?」と思われるかもしれません。
実は決まったルールはありませんでした。
その場で状況を見ながら判断していました。
一番大切にしていたのは、問い合わせの内容です。
例えば、
- 工場のラインが止まっている。
- 出荷に影響が出る。
- 全社でシステムが使えない。
こういった会社全体への影響が大きいものは最優先でした。
一方で、
操作方法の説明や、少し待っていただける内容であれば、「〇時頃に伺います。」と伝えて順番に対応していました。
もちろん、役員や管理職から問い合わせをいただくこともありました。
ですが、私が優先順位を決める時に見ていたのは役職ではありません。
「誰から電話が来たか」ではなく、「何が起きているか」。
社内SEの仕事は、電話を受けることではなく、
限られた時間の中で、今、一番対応すべきことを判断することでもありました。
今だから思うこと
当時は焦ることもたくさんありました。
特に原因が分からない「不可思議なトラブル」は、本当に大変でした。
様子を見るしかないケースも多く、「なぜ起きたのか。」を必死に考えていました。
それでも電話が鳴れば、「またか……。」ではなく、「頑張ろう。」
そんな気持ちで動いていたように思います。
今振り返ると、あの経験は今の仕事にも役立っています。
技術的な知識だけではありません。
さまざまな部署の方と関わり、相談していただける関係を築けたこと。
そして、限られた時間の中で状況を整理し、優先順位を判断する力。
社内SEとして過ごした日々は、今でも私の大きな財産です。
おわりに
忙しい日は電話が鳴り止まず、静かな日は驚くほど電話が鳴らない。
そんな極端な毎日も、今では懐かしい思い出です。
もし今も電話ラッシュに追われている社内SEの方がいたら、「自分だけじゃなかった。」と思っていただけたらうれしいです。
そして、社内SEという仕事は、トラブルを解決するだけではありません。
状況を見極め、優先順位を判断し、会社全体が止まらないよう支える仕事でもあります。
目立つ仕事ではありませんが、多くの人が安心して仕事を続けられるよう支える、大切な役割だったと今でも思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、一人部署だった私が、稟議申請や会議をスムーズに進めるために行っていた「事前相談」について、ブログ記事にまとめています。
正しい提案を作るだけでは、稟議が通るとは限りません。正式に提出する前に、誰へ、どのように相談していたのか。社内で物事を前に進めるために大切にしていた仕事の進め方をご紹介します。
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