今日もお疲れ様です。
前回は、iPhoneへの機種変更をきっかけに、カバンの中身を見直した話をブログ記事にまとめました。まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉【元社内SE】カバンがパンパンだった私が、iPhoneで持ち物を見直した話

今回は、社内SE時代に経験した「なぜかチラシ制作や総合カタログの編集まで担当することになった話」をご紹介します。
社内SEというと、システム開発やパソコンのサポートをイメージする方が多いと思います。
私も入社した頃は、まさか自分が商品撮影をし、チラシを作り、最終的には150ページ・約3,000点の商品を掲載する総合カタログまで担当することになるとは思ってもいませんでした。
「ITに詳しいよね?」の一言から始まった
最初に担当したのは、新商品のチラシ制作でした。
使用したソフトはIllustratorとPhotoshopです。
実は社内SEになる前、パソコンインストラクターとしてOfficeソフトだけでなく、IllustratorやPhotoshopの基本操作も教えていました。
とはいえ、「操作が分かること」と「デザインができること」はまったく別です。
正直に言うと、社内SE時代で一番やりたくなかった仕事がデザインでした。
プログラムには正解があります。
しかし、デザインには絶対的な正解がありません。
色の組み合わせ、文字の大きさ、写真の配置。
どれだけ考えても「これが正解」と言い切れない世界に、戸惑いながら取り組んでいました。
「じゃあ写真も撮って」
チラシを作ることになると、当然のように次の言葉が飛んできます。
「じゃあ写真も撮って。」
実は当時、デジタルカメラをまともに触るのも初めてでした。
今でもカメラに詳しいわけではありませんが、当時は本当に何も分からない状態です。
それでも撮るしかありません。
最初に撮影した写真は、正直ぼろっかすでした。
「商品がまっすぐじゃない。」、「ブルースクリーンが途中で切れている。」、「画像がぼけている。」
自分では頑張ったつもりでも、見る人が見れば改善点だらけでした。
そこからは、とにかく撮って覚えるしかありません。
商品一つにつき30枚ほど撮影し、その中から一番良い写真を選ぶ。
そんな毎日が始まりました。
撮影環境まで自分で作りました
写真撮影で一番苦労したのは、撮影そのものよりも撮影環境の準備でした。
当時はブルースクリーンを背景に使っていましたが、会社にある設備だけでは思うような写真が撮れません。
そこで、自宅から物干し竿と物干し台を担いで会社へ持って行き、スクリーン用紙を固定できるようにしました。
照明を置く台も足りなかったため、会社の中を歩き回って廃材を探し、それを台代わりに利用していました。
照明は左右2灯と上から1灯。
さらに影が気になれば補助照明を追加します。
今振り返ると、社内SEというより簡易撮影スタジオを作っているような状態でした。
撮影だけで数週間
商品撮影は思っていた以上に時間がかかりました。
新商品の撮影だけでも、早く終わって2日ほど。
総合カタログ用の撮影になると、2〜3週間かかることもありました。
もちろん、その間も社内SEの仕事は止まりません。
システムの問い合わせやパソコンのトラブル対応は普段どおり発生します。
商品を撮影している途中で電話が鳴り、「今、撮影中です。」と伝えて問い合わせを後回しにしてもらうこともありました。
障害対応だけは最優先でしたが、それ以外は撮影との両立です。
さらに、撮影台を長期間設置しているため、「まだ片付かないの?」、「これ、邪魔なんだけど。」と言われることもありました。
一番早く片付けたかったのは、たぶん私だったと思います。

気が付けば総合カタログの編集長でした
チラシ制作を続けているうちに、今度は総合カタログの担当になりました。
しかも後から聞いた話では、最初は社内で担当者を募集していたそうです。
しかし、誰も手を挙げませんでした。
そして、なぜか私が担当になっていました。
今でも、その経緯はよく分かりません。
総合カタログは約150ページ。
掲載商品は約3,000点。
商品の掲載順を考え、キャッチコピーを作り、営業と打ち合わせを行い、デザイン会社へ指示を出し、校正を行い、最後は印刷会社とのやり取りまで担当しました。
振り返ると、社内SEというより編集長の仕事だったように思います。
プロはやっぱりすごかった
苦労して完成させたチラシでしたが、営業からの反応は正直あまり良いものではありませんでした。
当時は少し落ち込みました。
でも、プロが制作したチラシを見ると納得します。
配色、余白、写真の見せ方、細かなバランスという細かいところが、「何となく見やすい。」とその”何となく”を作れるのがプロなんだと実感しました。
この経験を通して、デザインの難しさと、プロの技術のすごさを知ることができました。
今では役に立っています
正直、今同じ仕事を頼まれたら、お断りすると思います(笑)。
それでも、あの経験は決して無駄ではありませんでした。
IllustratorやPhotoshopを最低限扱えるようになったこと。
写真の見せ方を考えるようになったこと。
情報を整理する考え方。
デザイン会社や印刷会社とのやり取り。
当時身につけたことは、今のブログ運営や会社のホームページ制作にも確実に役立っています。
当時の自分に声を掛けるなら、一言です。
「頑張ろう。」
あの頃は本当に「なんで私がここまでやるんだ」と思いながら仕事をしていました。
それでも、振り返ってみると無駄な経験は一つもありませんでした。
社内SEという仕事は、本当に予想もしない仕事が回ってきます。
そして、その経験が何年も経ってから思わぬ形で役立つこともあります。
この出来事は、私にとって「社内SEはシステムだけの仕事ではない」ということを、身をもって教えてくれた忘れられない経験です。
次回は、システムやパソコンの総入れ替えを担当したときの話をブログ記事にまとめたいと思います。
一見すると冷たく聞こえる「あとは自分でお願いします。」という言葉。
実は、その一言には社内SEならではの理由がありました。
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