今日もお疲れ様です。
前回は、後任が自立して仕事を進められるように、私が引き継ぎで大切にしていた考え方をブログ記事にまとめました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
👉 【元社内SE】引き継ぎで一番大切にしていたこと|後任が自分で考えられる状態を目指して

「最近の若手社員は付き合いが悪いよね。」
そんな声を耳にすることがあります。
でも私は、飲み会そのものが嫌われているわけではないと思っています。
飲み会だけで人間関係を作ろうとすること。それを私は、**「信頼のリボ払い」**だと考えています。
本来は、仕事や普段の雑談の中で少しずつ積み立てるべき信頼があります。それを後回しにして、お酒の席だけで一気に距離を縮めようとしても、相手は簡単には心を開いてくれません。
社内SEとして現場を走り回ってきた中で感じたのは、人との距離はお酒ではなく、毎日の何気ない積み重ねで決まるということでした。
今日は、そんな「飲み会」と「信頼」について、私なりの考えをお話ししたいと思います。
昔の私は、飲み会が苦手でした
新人時代の私は、飲み会があまり好きではありませんでした。
会社の飲み会は半年に一度ほどで、参加も一応は自由でした。
それでも当時の私にとっては、お酒と会話の時間が少し苦痛でした。
慣れない仕事で疲れ、一刻も早く家へ帰りたい。
そんな日に飲み会があると、気持ちはあまり前向きになれませんでした。
当時は美味しいとは思えなかったビールを片手に、世代も価値観も違う上司の昔話や説教を聞きながら、愛想笑いを浮かべる。
「自分の大切な時間を削ってまで、なぜこんな思いをしないといけないんだろう。」と思ったことも何度もあります。
二次会へ行く雰囲気もありましたが、私は「ごめんなさい」と言って先に帰ることも少なくありませんでした。
だから今、「飲み会は少し負担です」と感じている若手社員の気持ちは、とてもよく分かります。
変わったのは、お酒ではなく「誰と飲むか」
不思議なもので、今ではビールも美味しいと感じます。
ただ、それは仕事に慣れたからではありません。
プライベートで気の合う飲み友ができ、「誰と飲むか」でこんなにも楽しい時間になるのかと知ったからです。
もちろん、今でも苦手な相手との飲み会は、できれば遠慮したいと思っています。
変わったのは、お酒の味ではありません。
一緒に飲む相手や、その場の空気です。
だから私は、飲み会は人間関係を作る場所ではなく、日頃築いてきた関係を確かめ合う場所なのだと思っています。
飲み会が重く感じる本当の理由
飲み会が苦痛なのは、お酒が嫌いだからでも、効率が悪いからでもありません。
日頃の積み重ねが少ない相手と、自分の大切な時間を使うことに負担を感じるのではないでしょうか。
普段は困っていても助けてくれない。
仕事でもほとんど話しかけてこない。
そんな人から突然、「飲みに行こう!」と誘われても、正直なところ気持ちは動きません。
私はこれを、人間関係の**「信頼のリボ払い」**だと思っています。
本来は仕事や雑談の中で少しずつ積み立てるべき関係を後回しにして、お酒の席だけで一気に距離を縮めようとする。
そうすると、相手には「不信感」という利子だけが増えてしまいます。
信頼はクレジットカードに似ている
私がよく考えるのが、「信頼=クレジットカード」という考え方です。
飲み会は、新しい信頼を作る場所ではありません。
日々積み重ねてきた関係を確かめ合う場所です。
信用がないのに、クレジットカードは決済できません。
どれだけ高級なお店を予約しても、
どれだけ美味しい料理が並んでも、
普段の積み重ねがなければ、相手の心は「決済エラー」を返します。
一方で、日頃から雑談をしたり、一緒に仕事をしたりしている相手とは、自然と「今度飲みに行かん?」と言える関係になります。
私自身、若手社員を誘って快く来てくれたことがありました。
そのとき感じたのは、お酒が目的ではなかったということです。
普段から雑談をしたり、一緒に仕事をしたりしていたからこそ、お互い気を遣い過ぎることなく楽しい時間を過ごせました。
私はその時、「飲み会で関係を作ったのではなく、普段の積み重ねがあったから飲み会も楽しかったんだ」と改めて感じました。

信頼は、昼休みの雑談から始まる
私は特別な話術があったわけではありません。
- 「おはようございます。」
- 「最近どうですか?」
そんな挨拶から始まる何気ない会話です。
昼休みに少し話したり、仕事の合間に一言交わしたり。
困っていそうなら、「何か手伝いましょうか?」と声を掛ける。
本当に、それくらいです。
振り返ってみると、一番人との距離が縮まったのは飲み会ではありませんでした。
昼休みの雑談や、仕事の合間の数分間の会話です。
そうした小さな積み重ねがあったからこそ、仕事の相談もしやすくなり、「今度飲みに行かん?」という一言にも自然に応じてもらえたのだと思います。
それでも飲み会には価値がある
だからといって、「飲み会は必要ない」と言いたいわけではありません。
日頃の関係ができているからこそ、お酒の席には大きな価値があります。
私自身、お酒の席だからこそ聞けた現場の本音がありました。
会議では、「特に問題ありません。」と言っていた人が、「実はここが少しやりにくくて……。」と本音を話してくれることがあります。
社内SEだった私にとっては、その何気ない一言が改善のヒントになることも少なくありませんでした。
また、
- チームの雰囲気が良くなる
- 普段話せない部署の人とも交流できる
- 幹事を経験すると段取りや気配りが身に付く
といったメリットもあります。
もちろん、
- 無理に参加させない
- お酒を強要しない
- 説教を始めない
- 相手の話をよく聞く
こうした配慮があってこそ、楽しい飲み会になるのだと思います。
まとめ
「あなたは今日、職場で誰かに笑顔で声を掛けましたか?」
豪華な飲み会は必要ありません。
昼休みの何気ない雑談。
廊下ですれ違ったときの「お疲れさまです。」
困っている人への「何か手伝おうか?」
そんな小さな積み重ねが、少しずつ信頼という貯金になっていきます。
信頼は、一日で積み上がるものではありません。
毎日の挨拶や雑談という、小さな積み重ねの先にあります。
飲み会は、その積み重ねを確かめ合う時間です。
だから私は、お酒よりも、今日交わす「おはようございます」の一言を大切にしています。
この記事が、職場での人間関係やコミュニケーションについて考えるきっかけになれば幸いです。
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次回は、水拭きをきっかけに始めた机の整理についてお話しします。
引き出しをなくすつもりはなかった私が、最終的にたどり着いた「最高の作業場」とは何だったのか。その経緯を実体験を交えながらご紹介します。
👉 【元社内SE】引き出しをなくそうと思っていなかった私が辿り着いた「最高の作業場」
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